「羊を亡いて牢を補う」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
羊を亡いて牢を補う
【読み方】
ひつじをうしないてろうをおぎなう
【意味】
失敗を悔い改めること。手遅れになってからすること。あとのまつり。
つまり、「事前の準備は大事やけど、もしミスがあったら、その後の対応の速さもめっちゃ大事やで」ということを教えてくれてるわけや。先見の明も大事やけど、失敗から学んで素早く立ち直る力も同じくらい重要やってことか。なかなか深いな、これは。
【出典】
「戦国策」
【語源由来】
羊が逃げたあと檻の修繕する意から。
「羊を亡いて牢を補う」の解説
「羊を亡いて牢を補う」という言葉は、羊が逃げ出した後にその囲い(牢)を修理することから来ている言葉で、失敗や問題が起きた後に、慌てて対策を講じることを意味しているんだよ。この言葉は、『戦国策』楚策に出典を持ち、二つの異なる解釈があるんだ。
一つ目の解釈は、失敗した後で対策をすることを「あとの祭り」として扱い、つまり、既に遅いという意味で使われることがあるよ。この場合は、問題が起こった後で対策を講じることの無意味さや、事前の予防や準備の大切さを強調しているんだね。
二つ目の解釈は、失敗や問題が起きた後でも、迅速に手当てをすれば、さらなる災いや過ちを防ぐことができる、という肯定的な意味で使われることもあるよ。この場合、問題の発生後の迅速な対応の重要性や、失敗から学び改善することの価値を教えてくれているんだ。
どちらの解釈も、失敗や問題に直面した時の対応の仕方に焦点を当てていて、事前の予防と迅速な対策の両方が重要であることを示しているよ。だから、「羊を亡いて牢を補う」は、失敗や問題に対する態度や対応を考えさせられる言葉なんだね。
「羊を亡いて牢を補う」の使い方
「羊を亡いて牢を補う」の例文
- 重要なデータを誤って削除してしまった後、羊を亡いて牢を補うが如く、チームはセキュリティとバックアップの体制を見直し同じ過ちを繰り返さないようにした。
- 大切な顧客を失った後でその反省を生かして営業戦略を改善したが、羊を亡いて牢を補うように取り返しがつかない。
- 試験に落ちたことがきっかけで、羊を亡いて牢を補うとばかりに勉強方法を改めた。
- 大きな損失を出してから羊を亡いて牢を補うように、リスク管理のシステムを強化した。
- 大敗した後で、羊を亡いて牢を補うの精神でトレーニング方法を見直した。
一つ目は、「あとのまつり」として、失敗や問題が起きた後になって対処するのは遅いという戒めだね。二つ目は、失敗やミスが起きた後でも、すぐに手を打てば更なる災いや過ちを防ぐことができる、という希望のメッセージも含んでいるんだ。つまり、予防が大切だけれど、問題が起きた後の迅速な対応もまた重要だと教えている言葉なんだよ。