【ことわざ】
人を謗るは鴨の味
【読み方】
ひとをそしるはかものあじ
【意味】
他人の欠点を見つけて、あれこれ言って貶すことは気分の良いものだというたとえ。
「鴨(かも)」は、おいしいものの代表として使われることが多い。
【語源・由来】
肉の中でも、鴨の肉はとてもおいしいとされていることを、人の悪口を言う時の快感にたとえたことが由来。
【類義語】
・人の噂を言うは鴨の味がする(ひとのうわさをいうはかものあじがする)
・人を謗るは鴈の味(ひとをそしるはがんのあじ)
・隣の貧乏鴨の味(となりのびんぼうかものあじ)
・人の過ち我が幸せ(ひとのあやまちわがしあわせ)
【英語訳】
Other people’s misfortune fastes like honey.
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「人を謗るは鴨の味」の使い方
昨日のサッカーの試合で、チームメイトがミスをして監督にとても怒られていたよ。
チームメイトがミスをしてしまったのに、どうしてそんなに楽しそうなの?
いつも褒められている人が怒られている姿を見られるなんて、面白いじゃないか。
人を謗るは鴨の味というものね。
「人を謗るは鴨の味」の例文
- 営業成績がいつも一番の同僚が、今月は一件も契約を取れなくて上司に怒られているけれど、人を謗るは鴨の味とはこのことを言うのだろう。
- 母は姉のちょっとした言い間違えを指摘するのが好きだ。いつも間違えを姉に指摘されているから、姉の間違いは母にとって人を謗るは鴨の味なのだろう。
- 人を謗るは鴨の味というけれど、美人で有名なあの子が恋人に別れを告げられたことが学校中の噂になっていた。
- 成功を自慢していた友達が、仕事で大きな失敗をしたらしい。人を謗るは鴨の味だ。
- 隣の住人は、近所の噂話がとても好きであちこちでいつも話をしている。きっと人を謗るは鴨の味なのだろうな。
まとめ
人には誰しも欠点があるのではないでしょうか。
他人に欠点を指摘されることは、あまり気分の良いことではありません。
しかし、人を謗るは鴨の味というように、人の欠点を指摘することを楽しいと思う人もいるのですね。
人の欠点を許して、幸せを願えるようになりたいですね。