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【羊をして狼に将たらしむ】の意味と使い方や例文(出典・故事)

「羊をして狼に将たらしむ」の意味(出典・故事)

意味

【ことわざ】
羊をして狼に将たらしむ

【読み方】
ひつじをしておおかみにしょうたらしむ

【意味】
力が弱いものを強い兵を率いる大将にすること。

ことわざ博士
「羊をして狼に将たらしむ」という言葉は、本来力の弱い者を強い者の指導者やリーダーにすることを意味しているんだ。
助手ねこ
なるほどねぇ。普通は考えられへんような配置やけど、そこに大きなチャンスや可能性が隠れていることもあるってことか。でも、その逆で、準備が足りない人を大事な場所に置くことの危険性も忘れちゃあかんって警告も含んでるんやね。

リーダーや指導者の選び方一つで、結果が大きく変わるってことやな。深い話やわ、これは。考えさせられる言葉やね。

【出典】
史記しき

【故事】
中国漢の高祖のとき、謀反を鎮圧するため病気中の高祖は太子を自分の代わりに出撃させようとした。そのとき四皓しこうが諫めて「今太子をして之に将たらしむるは、此羊をして狼に将たらしむるに異なるなし」と言ったという。

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「羊をして狼に将たらしむ」の解説

カンタン!解説
解説

「羊をして狼に将たらしむ」は、力の弱い者を強い軍隊の指揮官にすることの危険性や不適切さを指摘する言葉だよ。この表現は、中国の漢の高祖の時代のエピソードに基づいていて、謀反を鎮圧するために、病気である高祖が太子を自分の代わりに戦場に送り出そうとした時の話から来ているんだ。

この時、四皓と呼ばれる賢者たちの一人が、「今、太子をしてこれに将たらしむるは、この羊をして狼に将たらしむるに異ならず」と諫めたというエピソードがあるんだ。この言葉は、太子がまだ戦いの経験が少なく、軍を率いるには力不足であるという懸念を表しているよ。つまり、力の弱い者(羊)が強い敵(狼)に立ち向かうことの無謀さを警告しているんだね。

この故事から「羊をして狼に将たらしむ」は、リーダーシップや指揮官の資質について考える時に引き合いに出される言葉となったんだ。それは、指導者にはその任務に見合った能力や経験が必要であるという普遍的な教訓を私たちに与えているんだよ。無理な任命や不適切な人選が、組織全体やその任務にとって大きなリスクとなることを教えてくれているんだね。

「羊をして狼に将たらしむ」の使い方

ともこ
健太くんが空手部の新部長なの?経験が浅いのに大丈夫なの?
健太
顧問の先生が、健太が一番ふさわしいって言うんだ。
ともこ
何を根拠にそんなことを。羊をして狼に将たらしむようなものじゃない?
健太
先生の期待にこたえられるか自信がないよ。
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「羊をして狼に将たらしむ」の例文

例文
  1. 経験不足な新入社員をリーダーに任命することは、まさに羊をして狼に将たらしむといえる。
  2. 未経験の若手政治家を重要な交渉役に立てるのは、羊をして狼に将たらしむの如し。
  3. 内向的な人間を大規模なプレゼンテーションの担当にするのは、羊をして狼に将たらしむと同じだ。
  4. 穏やかな彼女を厳しいクライアントとの交渉に送り込むのは、羊をして狼に将たらしむである。
  5. 軍事力が弱い国に防衛を任せるのは、羊をして狼に将たらしむようなものだ。

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