「鼯鼠五技にして窮す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
鼯鼠五技にして窮す
【読み方】
ごそごぎにしてきゅうす
【意味】
器用で技能は多いが、どれも中途半端で役に立たないこと。
どれもちょっとずつできるけど、どれも専門的には強くない感じか。
【語源・由来】
むささびは空中を飛べるが屋根には届かない。木には登るが頂上までは届かない。泳げるが谷川を渡り切らず、穴は掘れるが身を隠すほど深く掘れず、走れるが人に先んじることはできない。どれも中途半端で、結局敵に追い詰められる意から。
【出典】
「荀子」
【類義語】
・鼯鼠の技
・鼯鼠五能一技を成さず
「鼯鼠五技にして窮す」の解説
「鼯鼠五技にして窮す」っていう言葉はね、たくさんの能力や技術があっても、それが実は大したことじゃなくて、役に立たないことを示してるんだよ。
ムササビっていう動物を例に出してるんだけど、このムササビはいろいろなことができるんだよ。例えば飛ぶことができるけど、高い屋根まで上がれない。木に登ることもできるけど、一番上まで登ることはできない。泳ぐこともできるけど、大きな谷を渡ることはできない。穴を掘ることもできるけど、自分を隠せるくらいの大きな穴を掘ることはできない。そして、走ることもできるけど、人間より速く走ることはできないんだ。
だから、このことわざは、たくさんの能力や技術を持っていても、それが役に立たない、あるいはそれぞれが中途半端だということを表しているんだよ。たくさんのことができるけど、どれも得意じゃないっていう意味で使われるんだね。
「鼯鼠五技にして窮す」の使い方
「鼯鼠五技にして窮す」の例文
- 器用な彼は何でもそつなくこなすが、鼯鼠五技にして窮すで役に立たない。
- 資格はたくさん持っているようだが、鼯鼠五技にして窮すだな。資格趣味はこの会社に必要ないよ。
- 一芸に秀でないと、鼯鼠五技にして窮すとなる。
- 色んなことができても自慢にならない。鼯鼠五技にして窮すというから、一つのことを極めた方が良い。
- 鼯鼠五技にして窮すから、いろんなことができなくてもいい。一つでいいから世界で戦える能力を磨けば仕事に困らない。