「群蟻腥羶に付く」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
群蟻腥羶に付く
【読み方】
ぐんぎせいせんにつく
【意味】
私利私欲のために、人は利に集まるということ。
「群蟻」は、群がった蟻。「腥羶」は、なまぐさいもの。羊の肉。
「群蟻腥羶に付く」という言葉は、利益や得がある場所に多くの人が集まってくる現象を描写しているんだよ。
あ、それは「もうかりそうなところや、得するところには人がどんどん集まってくる」ってことやな。
ちょっと、美味しいお店ができたら、そこに大行列ができるのと似てるわな。人は自然といいことや、得することがあるところに足を運ぶもんやね。
【語源・由来】
たくさんの蟻が羊の肉に群がることから。
【出典】
「荘子」
「人は才能をひけらかし、自分を賢く見せたがるものだが、才能を隠して愚かなふりをしていることが最善の処世術である」という孔子の言葉。
【類義語】
・甘い物に蟻がつく
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「群蟻腥羶に付く」の解説
カンタン!解説
「群蟻腥羶に付く」っていうことわざは、たくさんの人が、得するところやおいしいところに、サッと集まってくる様子を表しているんだよ。
ちょっとイメージしてみてね。たとえば、どこかの公園で誰かがお菓子を落としたとすると、たくさんのアリがそのお菓子に向かって集まってくるよね?それと同じこと。このことわざの場合、羊の肉の匂いにたくさんのアリが集まる様子から、この言葉ができたんだって。
「群蟻」ってのは、たくさんのアリが集まった姿のこと。そして、「腥羶」は、羊の肉のようなちょっと強い匂いを持つものを意味してるよ。
だから、このことわざは、人々が得する場所や人気のある場所にすぐ集まることを、アリが羊の肉の匂いに集まる様子で例えているんだね。
「群蟻腥羶に付く」の使い方
利益のある所に人は集まるよね。
群蟻腥羶に付くというわね。利益にはきっと匂いがあるのね。
僕にはわからないよ。
経験を積めば利益臭がわかるようになるわよ。
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「群蟻腥羶に付く」の例文
- 群蟻腥羶に付くように、ともこちゃんと付き合うと利があると考える人が多く、いつも取り巻きに囲まれている。
- 利益のある所には人が自然と集まり群蟻腥羶に付く。利益のない事業には人は集まらない。
- 宝くじが当たると、群蟻腥羶に付くように親類のみならず自称遠戚まで集まってくる。
- 群蟻腥羶に付くというが、会社を辞めて肩書を失い、社会的価値のなくなった僕のもとに来る人はいなくなった。
- 利益があると判断されれば群蟻腥羶に付く。人を集めるには、どれだけ利があるか具体的に示さねばならない。