「白面の書生」の意味(出典)
【ことわざ】
白面の書生
【読み方】
はくめんのしょせい
【意味】
年若く経験不足の学者や学生のことをいう。また、読書人。
本ばっかり読んでて、外の世界は知らんみたいな。まだまだこれから色んなことを学んでいかなあかんってわけか。若さっていうのはええけど、経験も大事やね。
【出典】
「宋書」
中国、宋の文帝が北魏を討とうとしたとき、将軍の沈慶之が反対した。文帝はその場にいた書生に慶之をなじらせた。慶之は「陛下は他国を討とうとして戦争の経験が少ない白面の書生と相談しておられる。こんなことで、どうして他国と戦えるものか」と言った。
「白面の書生」の解説
「白面の書生」という表現は、顔色が白く若々しい(白面)学者や学生(書生)を指していて、一般的には年齢が若く、経験が乏しい学者や学生を表すたとえ話なんだ。
このことわざで「白面」というのは、文字通りには顔色が白く、若さや未熟さを象徴する表現だよ。若い人の顔はしばしば白くみずみずしく、これが未熟さや経験不足を表すのに使われるんだ。「書生」とは、学問をしている人、特に伝統的な意味では儒学を学ぶ学生や若い学者を指す言葉で、学んでいる最中の人を表しているんだ。
「白面の書生」は、主に若くて学問を志す人々が、まだ世間の経験が少なく、実務的なスキルや深い知識を持っていないことを指摘する際に使われるんだ。この表現は、そうした若い学者や学生が時間と共に学び、成長し、経験を積む必要があることを示しており、彼らの将来的な成長や潜在能力に期待すると同時に、現時点での未熟さや経験不足を認識することを促しているんだね。
「白面の書生」の使い方
「白面の書生」の例文
- 白面の書生と意見交換しても机上の空論で、現実的なアイディアは出ない。
- 新入生を白面の書生と軽んじていたが、いやはや意外とやりおる。
- 彼は、毎日3冊の本を読む白面の書生だ。
- どの本が面白いか知りたければ、白面の書生であるともこちゃんに聞くと良い。君の性格に合った本を選んでくれる。
- 彼は本で学んだ理屈で頭がいっぱいで、白面の書生だ。実務経験を積んだ方が良いだろう。
学ぶことに熱心だけれど、まだまだ世間知らずであることを表しているんだね。