「鳩を憎み豆を作らぬ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
鳩を憎み豆を作らぬ
【読み方】
はとをにくみまめをつくらぬ
【意味】
些細なことにこだわって大切なことをしないために、自分や世間に損害を与えること。
小さなことにこだわりすぎて大局を見失わんようにせないかんな。大事なことを見極めて、結果的に自分にも周りにも良い影響を与えることを選ばなあかんね。
【語源由来】
畑にまいた豆を鳩がついばむのを憎むあまり、大事な豆づくりをやめてしまう意から。
「鳩を憎み豆を作らぬ」の解説
「鳩を憎み豆を作らぬ」という言葉は、鳩が豆を食べるのを嫌って、結果として自分で豆を作らない、つまり豆を栽培しないという意味から来ているんだ。これは、小さな不利益や不快な事象に過剰に反応してしまい、結果的にもっと大切なことや本来の目的を見失うことを戒めるたとえ言葉なんだ。
この表現は、たとえば鳩が自分の作った豆を食べてしまうことに腹を立てるあまり、豆を全く作らなくなるという状況を想像してみてほしい。確かに鳩に豆を食べられるのは悩ましいかもしれないけれど、そのために豆を全く作らなくなれば、最終的には自分が食べる豆もなくなってしまう。つまり、この言葉は、小さな損失や不快に囚われて、もっと大きな利益や目的を見失ってしまう愚かさを表しているんだ。
「鳩を憎み豆を作らぬ」は、感情的な反応や短絡的な考えが、最終的に自分自身に不利益をもたらすことを警告している。それは、怒りや恨みなどのネガティブな感情が先行し、より重要なことや長期的な視点を見失わないようにしようという教訓を含んでいるんだね。
「鳩を憎み豆を作らぬ」の使い方
「鳩を憎み豆を作らぬ」の例文
- 鳩を憎み豆を作らぬとは、要領が悪いな。自分の利になるように行動すべきだ。
- 憎しみは視野を狭くするし、鳩を憎み豆を作らぬような最悪の結果になりかねない。
- 日本が嫌いだからと支援を拒否し国民を困窮に陥れるとは、鳩を憎み豆を作らぬようだ。
- 健太くんにとっては無視できない大きなことかもしれないが、はたから見れば些細なことで鳩を憎み豆を作らぬみたいに、健太くんが損をするだけじゃないか、馬鹿だなあと思う。
- くだらないこだわりは捨ててしまえ。鳩を憎み豆を作らぬように、自分が痛い目を見ることになる。