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【張り子の虎】の意味と使い方や例文(語源由来・英語訳)

張り子の虎

「張り子の虎」の意味(語源由来・英語訳)

意味
【ことわざ】
張り子の虎

【読み方】
はりこのとら

【意味】
見かけだけは強そうだが、実は弱い人。虚勢を張る人。首を振る癖のある人。

ことわざ博士
「張り子の虎」という表現は、見た目は虎のように怖そうでも、実際は何の実力もないことを意味しているんだよ。

元々は首を振る張り子の虎のおもちゃから来ていて、虚勢を張ったり見かけばかりを気にする人をからかって言う言葉なんだ。

助手ねこ
へぇ、そういうことかいな。つまり、「見た目だけで中身スカスカ」ってわけやな。虎みたいに見えても、ほんまは何もできひんってことや。ちょっとかわいそうやけど、そういう人おるよなあ。

見かけによらんってことやね。実力が伴ってないと、結局は張り子の虎、見た目だけんちゃうか。

【語源・由来】
「張り子」とは、物の形を木型で作り、それに紙を重ねてはり、糊がかわいてから、木型を抜き去ったもの。また,木・竹などで芯を組み、上から幾重にも紙を張って作ったもの。張り子の虎というのは、よく首が振り動く仕組みのおもちゃであることから、首を振る癖がある人や、ただ頷くだけの人のたとえ。また、紙で出来ていて中が空洞のおもちゃであることから、見掛け倒しの人をあざけっていう。

【英語訳】
a paper tiger

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「張り子の虎」の解説

カンタン!解説
解説

「張り子の虎」という言葉には、二つの意味があるよ。一つ目は、文字通り虎の形をした首が動く張り子のおもちゃを指すんだ。でも、もっと一般的に使われるのは、その転じた意味で、「見た目は怖そうでも、実は力がない人や、見かけ倒しの人」を指す場合だよ。

この表現は、外見だけは強そうに見えるけれど、実際にはその力を持っていない人や、大きなことを言っても実際にはそれを支える内容がない人に使われることが多いんだ。たとえば、自分をとても強そうに見せたり、大きな声で怖がらせようとするけれど、いざというときには何もできない人のことを、「張り子の虎」と表現することがあるよ。

このように、「張り子の虎」は、虚勢を張る人や見かけだけの人をからかって言う言葉として使われるんだ。見た目と実力が一致しない人たちを指摘する時に便利な言葉だね。

「張り子の虎」の使い方

健太
もう、いつもあいつには腹が立つなあ。
ともこ
健太くん、どうしたの?そんなに怒っていたら体に良くないわよ。
健太
友達に、自分勝手な奴がいるんだけど、あいつは、親の威光を笠に着た張り子の虎でしかないのに、だれも逆らえない。
ともこ
ああ、市長の息子ね。あのドラ息子のせいで、次の選挙は危ういって話よ。もうしばらくの我慢よ。
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「張り子の虎」の例文

例文
  1. 今日の対戦相手は、身長が大きくて筋骨隆々な男だけど、あいつは張り子の虎、恐るるに足らずと自分に言い聞かせた。
  2. あの人は、部長の前ではいつも張り子の虎のように、部長に肯定してばかりで自分の意思がない。
  3. 新しく転校してきた子は、身長が大きくてバスケットボールに向いていると思い、早速、誘ったが張り子の虎でしかなく、すごく運動音痴だった。
  4. おじいちゃんは、いつも私の話を張り子の虎のようにうなずきながら聞いてくれるから、一緒にいて居心地がいい。
  5. あの人は、屈強そうに見えるけれど、張り子の虎で、相手に強いと誤解させておいて、陰では弱い人を守っている心優しい人なのよ。




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