【ことわざ】
畑に蛤
「畑に蛤掘ってもない」ともいう。
【読み方】
はたけにはまぐり
【意味】
畑を掘って蛤を探そうとすることを言った言葉で、見当違いのことをするたとえ。また、あり得ないことのたとえ。
【類義語】
・木に縁りて魚を求む
・氷を叩いて火を求む
・水中に火を求む
・天に橋をかける
・天を指して魚を射る
・百年河清を俟つ
・水を煎りて氷を作る
・山に蛤を求む
【英語訳】
There is no getting blood from a turnip.
Look not for musk in a dog’s kennel.
You ask an elm tree for pears.
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「畑に蛤」の使い方

健太くん、何かを探しているの?手伝いましょうか?

うん。ありがとう。生徒手帳を落としたんだけど、どこにもなくて困っていたんだ。

一緒に探せばすぐ見つかるわ。あらっ。でもこの道は健太くんの通学路じゃないでしょう?もしかして畑に蛤。まったく見当違いなところを探していないかしら?

ああ。そうだね。冷静になってみると、ここは通ったことのない道だったよ。
「畑に蛤」の例文
- 算数の成績が下がっているのに、国語の勉強ばかりするなんて畑に蛤じゃないかね?
- 痩せたいからって、家の中でエステの広告を見ながらお菓子を食べていたら畑に蛤だと思うから外出して歩けばいいと思う。
- スカートをはいていたから容疑者は女性に違いないだなんて、畑に蛤、男性かもしれないじゃない。
- 川にクジラがいるから今から見に行こうだなんて畑に蛤という言葉通り、ありえないよ。
- うさぎが猫を追いかけていじめているから助けてほしいだなんて、畑に蛤だと思ってしぶしぶ見に来たら本当に猫がうさぎに追いかけられていた。
まとめ
蛤は海にいるので、いくら畑を掘り返していても蛤は見つからない。転じて、見当違いのことや、あり得ないものを求めるさまを表している。その畑が昔々の人が食べた貝の貝殻を捨てた貝塚だったりすると、ひょっとして見つかるんじゃない?という人もいるかも知れないが、生きている蛤が見つかることはない。