「蛇に睨まれた蛙」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
蛇に睨まれた蛙
【読み方】
へびににらまれたかえる
【意味】
おそろしいものや、強いものを前にして、怖くて体が動かないことのたとえ。
例えば、目の前に大きな蛇が現れて、動けなくなった蛙みたいにな。これは、あまりの恐怖に動けなくなるという状況を色濃く表した表現やな。
【語源由来】
蛇に狙われた蛙は、恐ろしさのあまりに身動きできなくなることから。
「蛇に見込まれた蛙」ともいう。
【類義語】
・猫の前の鼠(ねこのまえのねずみ)
・鷹の前の雀(たかのまえのすずめ)
【英語訳】
A deer in the headlights.(ヘッドライトを浴びた鹿)
It cannot be shrunk and moved.
「蛇に睨まれた蛙」の解説
「蛇に睨まれた蛙」っていうことわざはね、カエルが怖い敵であるヘビに見つめられて、恐怖で体が固まって動けなくなる、という様子からきているんだよ。
つまり、自分がとても苦手だったり、恐いもの、または大変な状況に直面して、逃げることもできずに固まってしまうような状況を表しているんだ。
例えばね、すごく怖い先生に呼び出されたときに、恐怖で何も言えなくなっちゃう、っていう感じだよ。あるいは、大切な試験の前に緊張しすぎて、頭が真っ白になっちゃう、そんな状況も「蛇に睨まれた蛙」って言うんだよ。
このことわざは、自然界の「弱いものが強いものに勝てない」っていう厳しいルールを例えに使っているんだね。
「蛇に睨まれた蛙」の使い方
「蛇に睨まれた蛙」の例文
- 蛇に睨まれた蛙というけれど、あの時は本当に身動きを取ることができなくなってしまったんだ。
- 兄は隠していた成績表を母に発見されて、蛇に睨まれた蛙のようにそこから動けずにいる。
- 絶対にバレることはないと唆されて、黙って家を抜け出したけれど、門の前に父が待ち構えていて、私は蛇に睨まれた蛙のようになってしまった。
- 休日出勤だといって父は出かけて行ったが、本当はゴルフへ行っていたことが母に見つかってしまったようだ。さっきから父は蛇に睨まれた蛙のようになっている。
まとめ
蛇に睨まれた蛙というように、おそろしいものや、苦手なものの前では、動きが止まってしまうことがあるのではないでしょうか。
すぐに逃げ出せばいいと、頭ではわかっていても、逃げ出してもすぐにつかまってしまう恐怖にも襲われているのかもしれませんね。
できれば、そのように恐ろしい思いはしたくないですね。