【ことわざ】
火蓋を切る
【読み方】
ひぶたをきる
【意味】
競争や戦いを始めることのたとえ。
自分が始める場合だけでなく、相手によって始められる場合にも使う。
【語源・由来】
「火蓋」とは、火縄銃の火薬を入れる口の蓋のこと。
この蓋を開いて点火の準備をすることが由来。
【類義語】
・幕を切って落とす(まくをきっておとす)
【英語訳】
To start (an argument,a battle,etc).
Start a debate.
「幕を切って落とす」と間違えて、「火蓋を切って落とす」と使うのは誤り。
幕は切って落とすことができるが、火蓋は切って落とすことはできない。
「次の戦いの火蓋は切って落とされた。」と使うのは誤りなので注意が必要。
幕は切って落とすことができるが、火蓋は切って落とすことはできない。
「次の戦いの火蓋は切って落とされた。」と使うのは誤りなので注意が必要。
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「火蓋を切る」の使い方
健太くんが出場しているサッカーの試合を見に来たけれど、どうやら負けているようね。
この試合は負けるわけにはいかないんだ。
健太くん、がんばって。
今こそ、反撃の火蓋を切る時だ。
「火蓋を切る」の例文
- 生徒会長の選挙の火蓋が切られた。
- 待ちに待った野球の決勝戦の火蓋が切られた。
- 長年領土を奪い合っていた二つの国が、とうとう火蓋を切って、両軍が正面からぶつかり合う戦いになった。
- 長い間準備を進めていたけれど、どちらのチームの計画を進めるかを決める会議の火蓋を切る。
- 今までずっと引き分けが続いているチーム同士の試合の火蓋は切られた。
まとめ
スポーツや仕事の場面では、競争をしたり、意見を戦わせたりすることがあるのではないでしょうか。
意見をぶつけ合うことは、よりよい結果を求めるためにはとても大切なことではないでしょうか。
心や体を傷つけあうような戦いは、なくなることを願いますが、生活がよりよくなるために選挙などの戦いは必要ですね。
また、スポーツなどで正々堂々とお互いを高め合えるように火蓋を切ることは、とても良いことではないでしょうか。