「匕箸を失う」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
匕箸を失う
【読み方】
ひちょをうしなう
【意味】
非常に驚くさま。
普段はしっかり握ってるはずの箸が、驚きで手から滑り落ちるって、かなりの衝撃やったってことやな。なんかめっちゃ分かりやすい。人がどんだけ驚いたかを表すのに、この言葉を使うわけやね。
【出典】
「三国志」
【故事】
中国三国時代、蜀の劉備が魏の曹操と食事をしたときに、曹操が「天下の英雄はあなたと私だけだ」と言った。これを聞き劉備は、自分を好敵手と評価しているのを知り驚きさじとはしを落としたという。
「匕箸を失う」の解説
「匕箸を失う」という表現は、三国志に由来する話から来ていて、非常に驚いたり、仰天したりする様子を表しているんだよ。「匕箸」とは、スプーン(匕)と箸(箸)を意味していて、この故事では、劉備が食事中に曹操の言葉に驚いて、手に持っていたスプーンと箸を落としてしまったというエピソードに基づいているんだ。
この話はね、中国三国時代に魏の曹操が蜀の劉備を招いて食事を共にした際の出来事なんだ。曹操が「天下の英雄はお前と私だけだ」と言った時、劉備はその評価と信頼を寄せられていることに大変驚き、手の箸とスプーンを落としてしまったというわけだね。
このエピソードは、ただ単に驚きの表現以上の意味を含んでいて、相手からの意外な評価や信頼、認められたことへの驚きを示しているんだよ。それは、人が予期せぬ形で評価されたり、思いがけず重要な役割を任されたりしたときに感じる驚きや責任感など、さまざまな感情を引き起こす瞬間を象徴しているんだね。
だから、「匕箸を失う」は、単に物理的なものを落とすという行為を越えて、人間の深い感情の動きや心理状態の変化を表現している言葉なんだ。それは、大きな驚きや感動、そして時には重大な状況の変化を前にした時の人の反応をうまく表しているんだよ。
「匕箸を失う」の使い方
「匕箸を失う」の例文
- 新製品のデモンストレーションで、その革新性に匕箸を失う。
- 突然の辞任発表には、まさに匕箸を失うような衝撃を受けた。
- 競争相手の製品が予想以上に優れていたため、我々は匕箸を失うほど驚いた。
- 展覧会で見た芸術作品の美しさに、匕箸を失うほど感動した。
- 彼がその複雑な問題を一瞬で解決した時、周りの人々は匕箸を失うほど驚嘆した。
これは、食事中に箸を手から落としてしまうほど、何かに大変驚いた状態を描写しているんだよ。