「火に油を注ぐ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
火に油を注ぐ
【読み方】
ひにあぶらをそそぐ
【意味】
勢いの盛んなものがさらに勢いづくことのたとえ。
火がもう燃えてるのに、それに油を注ぐとさらに火が大きくなるように、もう盛り上がってる状況をさらに激化させるってことやな。これは、場の空気を読んで、適切な行動をとることの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
燃えている火に油を注ぐと、さらに燃えることが由来。
【類義語】
・駆け馬に鞭
「火に油を注ぐ」の解説
「火に油を注ぐ」っていう言葉の由来は、古代ローマの歴史家ティトゥス・リウィウスが書いた「ローマ建国史」にある一文なんだよ。
ティトゥス・リウィウスはこう書いてるんだ。「火に水を注ぐと、火は消えちゃうよね。でも、油を注いだら、火はもっと強く燃え上がる。火を問題に例えるなら、その問題を悪くするのは油なんだよ」って。
だから、「火に油を注ぐ」っていうことわざは、もともと燃えている火(問題)に油(余計なこと)を足すと、火はどんどん大きくなる(問題が悪化する)っていう意味なんだ。
例えば、クラスでちょっとした言い争いが起きていて、他の人が余計なことを言って、その言い争いをもっと大きな喧嘩に発展させてしまったときとか、そういうときに使うんだよね。
だから、「火に油を注ぐ」っていう言葉は、問題を大きくしないように、悪くしないように注意するっていう大切な教えを伝えているんだよ。
「火に油を注ぐ」の使い方
「火に油を注ぐ」の例文
- 兄の発言が火に油を注ぐことになって、母の怒りが高まってしまった。
- 弟は怒られているときに揚げ足を取るから、火に油を注ぐことになる。
- 反対運動が盛んな時に、代表のスキャンダルが発覚したので、反対運動は火に油を注ぐようなことになった。
- 近所の赤ちゃんが、ぐずっていたのであやしてあげたら、かえって大泣きになった。火に油を注ぐ結果になってしまった。
- ついうっかり口を滑らせてしまって、火に油を注いでしまった。
【注意!】間違った例文
❌「わが社の新商品は、火に油を注いだように人気が出て、追加注文が大きく増えている。」
❌「コンサート会場はサプライズゲストの登場で、火に油を注いだような盛り上がりを見せた。」
「火に油を注ぐ」を英語で言うと?
「火に油を注ぐ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Bring oil to the fire.
- 意味:火のある所へ油を持ってくる。