「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」の意味(出典)
【ことわざ】
貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず
「貧賤に戚戚たらず、富貴に汲汲たらず」ともいう。
【読み方】
ひんせんにせきせきたらず、ふうきにきんきんたらず
【意味】
貧賤や富貴に心をとらわれないということ。貧しく低い身分でもくよくよしないで、財産をもち高い地位でも浮かれないということ。
「戚戚」は、うれい悲しむさま。「忻忻」は、喜び楽しむさま。
「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」という表現は、人が貧しさや低い身分に悩まず、また豊かさや高い地位に浮かれることもなく、どんな状況でも心を乱されないことを意味しているんだ。戚戚は悲しむ様子を、忻忻は喜ぶ様子を表しているよ。
へぇ、それはすごいね。つまり、「お金がなくても落ち込まんし、お金持ちになっても調子に乗らん」ってことやな。
どんな状況でも、心をしっかり持って生きるって大切やね。心がぐらつかへんように、いつも落ち着いていたいもんやな。
【出典】
「列女伝」
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「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」の解説
カンタン!解説
「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」ということわざはね、貧しい状態でもくよくよ悲しまないで、お金持ちや高い地位にあっても浮かれたりしない、つまりお金や地位に心を動かされないという意味なんだよ。
この言葉の「戚戚」は悲しんだり心配したりする様子を表していて、「忻忻」は喜んだり楽しんだりする様子を示しているんだ。だから、このことわざは、人がお金や地位に左右されず、常に心を落ち着かせている状態を理想としているんだね。
たとえばね、友達がいて、その中の一人が急にたくさんお金を手に入れたとする。でもその子が全然変わらずに普通に遊び続けることができたら、「富貴に忻忻たらず」っていうんだ。逆に、お金がなくても悲しそうにしないで元気にしている子がいたら、「貧賤に戚戚たらず」っていうことになるんだよ。
このことわざは、どんな状況でも心の平静を保ち、外の状況に振り回されない大切さを教えてくれる言葉なんだね。
「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」の使い方
明日の数学のテスト、全然自信ないよ。点数悪かったら、どうしよう。
大丈夫だよ。テストの点数で悲しんだりしないで。貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずって言うじゃない?点数が低くても、それで君の価値が決まるわけじゃないから。
それもそうか。でも、ともこちゃんはいつも成績がいいから、安心してそんなこと言えるんだ。
いや、そうじゃないよ。もちろんいい点取れたら嬉しいけど、高得点で舞い上がることもないようにしてるんだ。大事なのは、自分がどれだけ理解できているかだから。
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「貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらず」の例文
- 彼は昇進しても昇進しなくても、いつも貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずの姿勢で仕事に取り組む。
- 突然の解雇に直面したが、彼女は貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずの精神で前向きに次のステップを考え始めた。
- 大きな遺産を受け継いだとしても、私は貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずを心がけ、普段通りの生活を送るつもりだ。
- 社会的地位の変動が激しい彼の業界では、貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずでいることが重要だ。
- 若くして成功を収めた彼も、貧賤に戚戚たらず、富貴に忻忻たらずの態度で周囲と協力し続けている。