「人には飽かぬが病に飽く」の意味
【ことわざ】
人には飽かぬが病に飽く
【読み方】
ひとにはあかぬがやまいにあく
【意味】
長わずらいの病人が、看病する人や周囲の人から嫌がられることをいう言葉。病人に飽きたわけではないが、病気に飽き飽きしてしまったということ。
この言葉は、そういう大変さに理解を示しつつも、その苦労を共有し合うことの大切さも教えてくれてるように思うわ。支え合いながら乗り越えていく心の強さや、互いを思いやる気持ちが大切やってことやな。
「人には飽かぬが病に飽く」の解説
「人には飽かぬが病に飽く」という言葉は、長期にわたる病気の看病が続くと、看病している側がその病気自体にうんざりしてしまうという状況を表しているんだ。ここで大事なのは、看病している人たちが病人本人に愛情を持って接しているにもかかわらず、病気という状況に対して疲れやストレスを感じてしまうということだよ。
この言葉は、看病する側の精神的な負担や、長期間にわたる病気が周囲の人々に与える影響に光を当てているんだ。病人自体への愛情や思いやりは変わらないけれど、病気によって引き起こされる様々な困難や制約に対して、心が疲れてしまうことがあるんだね。
このことわざは、看病の大変さや、長期にわたる病気への対処の難しさを理解し、病人だけでなく、その家族や看病している人たちへの支援や理解も大切であることを教えてくれているんだよ。だから、周囲の人々も含めて、お互いにサポートし合い、励まし合うことが重要だってことを思い出させてくれる言葉なんだ。
「人には飽かぬが病に飽く」の使い方
「人には飽かぬが病に飽く」の例文
- 祖母が長い間、病床についているが、家族は彼女を愛してやまない。だが、この長引く病気には皆、疲れ果てている。まさに人には飽かぬが病に飽くという状況だ。
- あの患者さんを看病している看護師たちは、本当に尊敬に値する。彼らは決して患者に愛想を尽かすことはない。だが、連日の重労働により、病気そのものにはうんざりしているようだ。人には飽かぬが病に飽くとはこのことだ。
- 長年闘病生活を続ける友人に対して、私たちの心情は複雑だ。彼にはいつも寄り添いたいと思うが、病気のせいで彼が苦しむ姿を見るのは辛い。人には飽かぬが病に飽くという言葉がぴったりだ。
- 彼女が癌と診断されてから、家族は彼女のそばを離れなかった。彼女への愛は変わらないが、病気との戦いには皆疲弊している。人には飽かぬが病に飽くという言葉が心にしみる。
- 私の母は長い間、重い病気と戦ってきた。私は母を心から敬愛しているが、彼女の苦痛を取り除いてあげられない現実には苛立ちを感じる。まさに人には飽かぬが病に飽くの心境だ。
病人本人を嫌うわけではなく、病気の状況やそれに伴う大変さに対して、心身ともに疲労やストレスを感じてしまうことを意味しているんだ。