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「富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす
【読み方】
ふうきなるものはひとをおくるにざいをもってし、じんじんはひとをおくるにげんをもってす
【意味】
富貴な人が人を送別するときには、餞別に金を贈るが、仁徳のある者は、その人のためになるよい言葉を贈る。
老子をたずねた孔子に、帰りぎわ老子が言ったことば。
ほな、金持ちとかやとプレゼントやお金で「さよなら」って言うけど、ええ人は「がんばれや」みたいな、心に響く言葉を選ぶんやな。そういうのがほんまに価値あるプレゼントやってことやろ。
孔子さんも、老子さんからええ言葉もろて帰ったんやな。それが、何よりのお宝やってわけか。
【出典】
「史記」
【類義語】
・君子は人に贈るに言を以てし、庶人は人に贈るに財を以てす
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「富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす」の解説
カンタン!解説
「富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす」という言葉はね、金持ちの人たちはお別れの時にお金や物をプレゼントするけど、心が優しい人たちは、いい言葉やアドバイスを贈るっていう意味なんだよ。
たとえばね、友達が遠くへ引っ越すことになったとき、お金持ちの人はたくさんのお金や高価なプレゼントを贈るかもしれないけど、本当に心からその人のことを思っている人は、その人のこれからの人生に役立つようなアドバイスや励ましの言葉を贈るんだよ。
この言葉は、孔子が有名な思想家の老子を訪ねた時に、老子が孔子に贈った言葉で、物質的なものよりも、心のこもった言葉や教えの方が大切だということを教えているんだね。だから、本当に価値のあるプレゼントは、お金や物ではなく、心からの言葉なんだよ。
「富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす」の使い方
ともこちゃん、明日から海外留学だね。寂しくなるよ。
うん、でもすごく楽しみ。健太くんに何かお土産を買ってこようか?
大丈夫だよ、物よりも、ユウが体験したこと全部教えてくれる方が嬉しいな。それに、富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすって言うしね。
帰国したら、私の経験を全部話すよ。それが君への一番のお土産になるね。
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「富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てす」の例文
- 会社を退職する際、上司は昇進の秘訣や仕事のコツなど、富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすという教えに従い、後輩たちに有益なアドバイスを贈った。
- 大学の卒業式で、教授は学生たちに富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすと引用しながら、人生の重要な局面で正しい選択をするための知恵を伝えた。
- ボランティア活動を終える際、グループリーダーは富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすと述べ、ボランティアの精神と共感の大切さを強調した。
- 小説家は新作の中で、主人公が旅立つ友人に対して富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすとアドバイスする場面を描いた。
- 教育者が退職する際に、彼は自身の後継者に向けて富貴なる者は人を送るに財を以てし、仁人は人を送るに言を以てすと語り、教育の真髄とその影響力を説明した。
孔子が老子に会いに行ったとき、老子は帰り際に孔子に心に残る言葉を贈ったとされているんだ。