「懿公鶴を好む」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
懿公鶴を好む
【読み方】
いこうつるをこのむ
【意味】
大切にすべきものをないがしろにし、そうでないものを大切にし身を滅ぼす。
「懿公鶴を好む」ということわざは、本当に大切なものを軽んじて、些細なものを重んじることで自らを苦境に追い込むことを表しているんだよ。
ほんなら、「大事なものをないがしろにし、くだらんものにこだわってしまうと、結局自分が困っちゃう」ってことなんやな。
ほんまにな、何が大切で何が大切でないか、ちゃんと見極めなあかんな。ちゃんと自分の価値観を見直さな、トラブルの元やな。これはほんまに深いことを教えてくれることわざやな。
【語源・由来】
中国春秋時代、衛の君主懿公は鶴を好み臣下や民を大事にしなかった。その後戦争が起き、懿公が戦うよう命じたが誰も従わなかったという故事から。
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【出典】
「春秋左氏伝」
「懿公鶴を好む」の解説
カンタン!解説
「懿公鶴を好む」っていうことわざはね、大事なものを大切にしないでつまらないものを大事にして、それが結局自分のダメージにつながるという意味なんだよ。
これは昔、衛の国のお偉いさん、懿公っていう人がいてね、その人は自分の部下や国の人々を大切にしなかったんだ。その代わり、鶴が大好きでとても大切にしてたんだよ。でも、そのうち戦争が起きて、部下たちは「お前が好きな鶴に戦わせればいいじゃん」と言って助けてくれなかったんだ。それで、懿公は大変なことになってしまったという話から来ているんだよ。
つまり、大切なものを見極めて大切にすることの大切さを教えているんだね。自分が好きなもの、自分にとって楽しいと思うものだけを大切にして、本当に大切なものを忘れてしまうと、最終的には自分が困ることになるんだよ、ということを教えてくれるんだ。
「懿公鶴を好む」の使い方
あの老舗企業が倒産したのね。
懿公鶴を好むという社長だったから離反者が増えたんだって。
社長がしっかりした判断ができない会社はだめよね。
大事なものを見極めることができない者は経営者に向かないよ。
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「懿公鶴を好む」の例文
- 懿公鶴を好むようなことをしていると、優秀な社員が去っていく。
- 首相は懿公鶴を好むように出来の悪い息子を重用し、身を滅ぼしつつある。
- 懿公鶴を好むというから国民は大事にするべきだ。
- 彼を破滅に追いやったのは、自身の懿公鶴を好む行為のせいだ。
- 懿公鶴を好むのせいで民の心は離れ、この国の危機につながった。