「一利を興すは一害を除くに如かず」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
一利を興すは一害を除くに如かず
【読み方】
いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず
【意味】
役立つことを一つ始めるよりも、前々から害になっていたことを一つ取り除く方が良いということ。
新しいチャンスを追いかける前に、まずは身の回りの問題を片付けることが大切やってことやな。どんなにいいチャンスがあっても、今の問題が解決せんと意味ないわな。
【語源・由来】
「元史」より。元の耶律楚材が常日頃からいっていた言葉。
【類義語】
・一利一害
「一利を興すは一害を除くに如かず」の解説
「一利を興すは一害を除くに如かず」は、新たに利益を得ることを考えるよりも、まずは存在する問題や悪影響を取り除くことの方が重要だという意味の言葉なんだよ。
物事を進める上で、新たに何か良い結果を生むことを追求するのも大切だけど、その前に既存の問題や困難、ネガティブな要素を解消することの方がより重要という考え方を表しているんだ。これは、問題を無視して進めば結果的に新たな利益も大きく損なわれる可能性があるから、問題解決が優先されるべきだという意味を含んでいるんだ。
だから、このことわざは、問題解決や困難克服の重要性を表しているんだね。
「一利を興すは一害を除くに如かず」の使い方
「一利を興すは一害を除くに如かず」の例文
- 成績を上げるために塾に行くよりも、一利を興すは一害を除くに如かずで、テレビゲームの時間を減らした方が良いと思う。
- 健康のためにヨガ教室に通っているそうだが、一利を興すは一害を除くに如かずだ。過度の飲酒をやめた方が良い。
- 一利を興すは一害を除くに如かずという。物価高騰で収入を増やすことも大事だが、無駄遣いはないか見直すことの方が余程大事だ。
- 新しい何かをなすよりも、一利を興すは一害を除くに如かずなので、今あるリスクを排除した方が長い目で見てもより良い手段だと思う。
- 政治家は新しい政策を打ち出す前に、一利を興すは一害を除くに如かずだと気付き、先送りにしてきた問題を一掃すべきだ。