「麝香は臍故命をとらるる」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
麝香は臍故命をとらるる
【読み方】
じゃこうはへそゆえいのちをとらるる
【意味】
長所が災いを招くということ。
ええこともほどほどにしとかないと、かえって自分の首を絞めることになるってこっちゃね。キーンと来たで。
【語源・由来】
麝香鹿は下腹部によい香りの香料を製する腺を持っているために、人に殺されるということから。
【類義語】
・孔雀は羽ゆえに人に捕らる
・象は歯有りて以て其の身を焚かる
・翠は羽を以て自ら残う
・鳴く虫は捕らえられる
・鐸は声を以て自ら毀る
「麝香は臍故命をとらるる」の解説
「麝香は臍故命をとらるる」っていうのは、自分のすごいところや才能が、実はトラブルを引き起こす原因になることがあるよっていう意味のことわざだよ。
話をわかりやすくするために、動物の話をするね。麝香鹿っていう鹿がいるんだけど、この鹿のお腹のあたりにすごくいい匂いのするものを作る袋があるの。その匂いは麝香って言われていて、昔からお香や薬にとってすごく貴重なものとされているんだ。だから、そのいい匂いのせいで、人間がその麝香を手に入れたくて、鹿を捕まえてしまうことがあるんだよ。
これを人間の世界に当てはめるとね、たとえば、サッカーがとても上手な子がいたとして、その子がうまいからといって、他の子からうらやましがられたり、ライバル視されたりして、友達が少なくなってしまうことがあるかもしれないね。つまり、自分のすごいところが、思わぬ大変なことを引き起こす原因になることもあるってわけだね。
だから、このことわざは、持っている才能やいいところがあると、それが時には困ったことを起こすかもしれないって教えてくれるんだ。自慢することなく、控えめにしておくことも大事ってことを思い出させてくれる言葉なんだよ。
「麝香は臍故命をとらるる」の使い方
「麝香は臍故命をとらるる」の例文
- 出る杭は打たれるし麝香は臍故命をとらるるので、才能ある子はある子で悩みがあるものだ。
- 彼は天才ゆえに世界各国からその頭脳をねらわれ、麝香は臍故命をとらるるように危険にさらされている。
- 優秀な人は妬まれやすく、麝香は臍故命をとらるるとなる。
- ユキヒョウが麝香は臍故命をとらるるように、その毛皮の美しさから密漁対象になってしまっている。
- ウナギのおいしさを世界が認め始め、麝香は臍故命をとらるるみたいに絶滅しかけている。