「豎子の名を成す」の意味(出典・故事)

豎子の名を成す
【読み方】
じゅしのなをなす
【意味】
取るに足りないものに名声を上げさせること。取るに足りない相手に負けたことを悔やんで言うことば。


見下してた相手に手柄を立てさせてしまうのは、自分にとって大きな失敗やね。相手を甘く見ると、予期せぬ形で敗北することがあるってことを教えてくれる言葉や。どんな相手でも油断せんと、真剣に向き合わなあかんってことやね。
【出典】
「史記」
【故事】
魏の軍師龐涓が、敵の斉の軍師孫臏に敗れ自分から首をはねて死んだ。その死に臨んで「遂に豎子の名を為さしむ」といったという故事から。
「豎子の名を成す」の解説
「豎子の名を成す」という表現は、「史記」の孫子伝から来ていて、つまらないと見下げられていた敵に手柄を立てさせてしまう、つまり見くびっていた相手に負けることを表しているんだよ。「豎子」は若くて未熟な者や見下げた相手を指す言葉だね。
たとえば、自分が上手だと思っていたゲームで、初心者と思っていた人に負けてしまったとか、スポーツでライバルと思っていなかったチームに敗れたという状況が「豎子の名を成す」に当てはまるね。
このことわざは、相手を軽視することの危険性や、油断大敵であることを教えてくれているんだよ。どんな相手にも注意深く向き合うこと、自分よりも弱いと見なしていた相手にも敬意を払うことの大切さを示しているんだね。
「豎子の名を成す」の使い方




「豎子の名を成す」の例文
- 優勝常連校の僕たちが新設校に負けるなんて豎子の名を成すだ。
- ゴールのチャンスを後輩に譲り豎子の名を成す。
- 最後の良いところを影が薄い彼に与え、豎子の名を成す。
- 大将の首をぱっとしない彼にまかせ、豎子の名を成す。
- いつも最下位の健太くんに、学年トップの僕が負けるなんて豎子の名を成すだ。























