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【蛙の面に水】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・対義語・英語訳)

蛙の面に水

「蛙の面に水」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)

意味

【ことわざ】
蛙の面に水

【読み方】
かえるのつらにみず

【意味】
どんな酷い目にあっても、顔色を変えることなく、平気なこと。または無神経なこと。図太いことのたとえとして使われる。

「面」=顔のこと。
ことわざ博士
「蛙の面に水」ということわざは、非難されたり、罵られたり、どんなに辛いことをされても、全く気にしないで平然としている様子を表しているんだよ。
助手ねこ
つまり、「どんなに悪口を言われても、まったく気にせずに平気でいる」ってことやな。カエルに水をかけても、元々水の中に住んでるから平気なんやろな。

それと同じで、どんなに人から非難されても全く気にせずにいる人のことを言うんやな。

【語源由来】
両生類である蛙は、生態として水に強い。そのため、いくら蛙の顔に水をかけても、何でもないようにしていることから。

【類義語】
・石地蔵に蜂
・石に灸
・猫に胡桃をあずける
・猫に石仏
・猫に小判
・犬に念仏猫に経
・犬に論語
・犬に星
・犬の銭見たるが如し
・犬の前の説教
・痛くもかゆくもない
・牛に経文
・牛に麝香
・牛に説法馬に銭
・牛に対して琴を弾ず
・牛の角を蜂が刺す
・馬に経文
・馬の耳に風
・馬の耳に念仏
・馬の目に銭
・馬耳東風
・豚に念仏猫に経
・豚に真珠
・蛙の面に小便
・兎に祭文
・鹿の角に蜂
・アヒルの背に水をかける

【対義語】
・青菜に塩
・鳩に豆鉄砲

【英語訳】
・water off duck’s back(カモの背中に水を落とす)
・Pouring water on a duck’s back.(カモの背中に水がかかる)

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「蛙の面に水」の解説

カンタン!解説
解説

「蛙の面に水」ということわざ、これはカエルが水を顔にかけられても平気な様子からきているんだよ。カエルはもともと水の中で生きる両生類だから、水が顔にかかってもぜんぜん平気なんだ。だから、このことわざは、なんでも平気でこらえる様子を表しているんだよ。

そして、もうひとつの由来は、「いろはかるた」からきているんだ。これは昔の遊びで、「いろは」の47文字と「京」をつけた48の頭文字で始まる短歌を集めたカルタなんだよ。それぞれの地域で違う短歌があって、たとえば、「い」で始まる短歌は、江戸では「犬も歩けば棒に当たる」、大阪では「一を聞いて十を知る」、京都では「一寸先は闇」が選ばれてたんだよね。

そして、京都の「か」で始まる短歌が「蛙の面に水」だったんだ。これが「蛙の面に水」ということわざのもうひとつの由来なんだよ。

「蛙の面に水」の使い方

健太
アハハハ!このマンガ、本当におもしろいな~。
ともこ
あー!またマンガばっかり読んで!今さっきお母さんに宿題終わるまでマンガ読んだらダメって怒られたばかりなのに。
健太
大丈夫だよ、後でするから。今やっても、続きが気になってできないもん。
ともこ
お母さんも大変だよね~。健太君にいくら言っても、蛙の面に水だもん。
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「蛙の面に水」の例文

例文
  1. 娘は気が強く、いくら注意しても蛙の面に水で全然懲りてない。
  2. 風呂がきらいな父に、「お父さんのくさい体臭なんとかならないの?ちゃんと毎日お風呂に入ってよ。」と言っても、蛙の面に水だ。友だちと会うとはずかしいので一緒に出かける時は、はなれて歩こうと思う。
  3. 掃除をさぼってばかりの健太くんに、どんなに文句を言っても蛙の面に水なので、先生に言いつけた。
  4. 彼は何を言っても、蛙の面に水なので別れることにした。

【注意!】間違った例文

❌「健太くんは空手をしているので、中学生にからまれても蛙の面に水で、頼もしい。」

この使い方は間違い。「蛙の面に水」は、よい意味では使わないので注意。

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