【ことわざ】
完膚無きまで
【読み方】
かんぷなきまで
【意味】
徹底的にやっつけたり、やつけられたりすること。
【語源・由来】
無数の傷で皮膚が見えなくなってしまうこと。
「唐書(とうじょ)」劉迺(りゅうだい)
唐の忠臣の劉迺という人が、全身にお灸をすえられるという拷問をかけられても、敵に寝返ることなく忠節を守り通したという故事が由来。
「完膚(かんぷ)」とは、全く傷の無い皮膚のこと。
【英語訳】
It knocks down thoroughly.
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「完膚無きまで」の使い方

健太くん、さっきはチームのみんなとずいぶん話し合っていたみたいだけど、なにかあったの?

これからのチームについて、僕の考えを伝えていたんだ。

そうだったのね。うまく伝わったのかしら?

いや、僕の考えは甘すぎると、先輩たちに完膚無きまでやっつけられてしまったよ。
「完膚無きまで」の例文
- とても時間がかかった作品だったけれど、完膚無きまで破壊されてしまった。
- 通りすがりに急にケンカを売られたので、完膚無きまで相手をやっつけた。
- 心当たりもないことで言いがかりをつけられて、完膚無きまで反論した。
- 最近の仕事について、後輩を諭すつもりが、完膚無きまで論破されてしまった。
- 完膚無きまでやられてしまっては、立ち直るまで時間がかかりそうだ。
結果的に、痛手をもたらされない行為について使うのは誤りなので注意が必要。
「完膚無きまで治療に専念する。」
「完膚無きまできれいに掃除をする。」などと使うのは誤り。
「完膚無きまで治療に専念する。」
「完膚無きまできれいに掃除をする。」などと使うのは誤り。
まとめ
時には、完膚無きまでというほど、やっつけたりやっつけられたりすることが、あるかもしれませんね。
どちらにしても、心が痛むことではないでしょうか。
できることならば、人と争ったり、心が痛んだりするような出来事が起こらないように、暮らしたいものですね。