「下愚の性移るべからず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
下愚の性移るべからず
【読み方】
かぐのせいうつるべからず
【意味】
愚か者の性質を変えることは容易ではない。教育の可能性には限界があるということ。
でも、教育する人が諦めずに、できるだけその人に合う方法で教えようとする姿勢も大事やな。でも、最終的には自分で変わる努力がないと、どうしようもないこともあるんやろな。やっぱり人を変えるのは難しいんやな。
【語源・由来】
生まれつき愚かな者は知識を深めようとしてもどうにもならないということから。
【出典】
「論語」
「下愚の性移るべからず」の解説
「下愚の性移るべからず」っていうことわざは、ちょっと難しいかもしれないけど、簡単に言うと、どうしても考えが浅い人や、しっかりしない人の性格を変えるのはすごく難しいっていうことを言っているんだよ。
たとえばね、クラスにいつも宿題を忘れる人がいたとして、先生や友達が何度も注意しても、全然直らないことがあるよね。それは、その人の性格や考え方がそういう風になっているから、教えたり助言したりしても、なかなか変わらないっていうことなんだ。
「下愚」というのは、ちょっと難しい言葉だけど、考えが浅い人や頑固な人のことを指しているよ。「性移るべからず」は、その人の性質や考え方を変えるのは簡単じゃないっていう意味だね。
だから、「下愚の性移るべからず」っていうことわざは、どうしても変わらない人の性格には、注意してもすぐには変わらないかもしれないと教えてくれているんだよ。でも、それでも友達として助けたり、一緒に成長していくのも大切なことだよね。
「下愚の性移るべからず」の使い方
「下愚の性移るべからず」の例文
- 何度注意しても変わらない。下愚の性移るべからずで、教育係としてはとほほだ。
- 理解しようとしない者に何を言っても無駄だ。下愚の性移るべからずというしな。
- 下愚の性移るべからずというくらいだから、凶暴性を有した犯罪者の更生は難しい。
- クラスの輪を乱す健太くんを何とかしたいが、下愚の性移るべからずでお手上げだ。
- 下愚の性移るべからずというが、あの手この手を使ってなんとか教育を試みるも失敗。
「下愚の性移るべからず」の文学作品などの用例
「刑事は刑事だ。探偵は探偵だ。せんだってはせんだってで今日は今日だ。自説が変らないのは発達しない証拠だ。下愚は移らずと云うのは君の事だ。……」(夏目漱石の吾輩は猫であるより)
教育や指導にも限界があるということを教えているんだよ。