「荊妻」の意味(故事)
【ことわざ】
荊妻
【読み方】
けいさい
【意味】
自分の妻のことをへりくだっていう表現。愚妻。
ええっ、それはつまり、自分のおかみさんを「うちの女房は何も知らんで、ちょっとドジやけどかわいい」みたいな感じで言うんやな。
ちょっと謙遜して、ほんわかとした感じで言うたりするんやろな。でも、本当は大事に思ってるんやろうな。
【故事】
後漢の梁鴻の妻は、常に質素で荊のかんざしと木綿の裳裾を着用していたという故事から。
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「荊妻」の解説
カンタン!解説
「荊妻」という言葉は、自分の奥さんをへりくだって言う言葉なんだよ。もう一つの言い方として「愚妻」ともいうんだ。
この言葉の由来は、昔の中国の話に出てくるんだ。後漢の時代に、梁鴻っていう人の奥さんで孟光っていう人がいたんだよ。彼女は家計が困窮しているにもかかわらず、夫を支えて勉強させたいと思って、自分が身につけるものは節約して、荊(いばら)で作ったかんざしを髪に挿していたっていう話があるんだ。
この話は、皇甫謐っていう人が書いた「列女伝」という本に載っている。この孟光の節約と献身の姿から、「荊妻」という言葉が生まれ、自分の奥さんを謙遜して言う時に使われるようになったんだよ。
「荊妻」の使い方
「これが私の荊妻です」って父さんが母さんを紹介していたよ。
荊妻も愚妻も愛を感じないわよね。
「これが私の愛妻です」の方が良い?
嘘でもそっちの方が良い。
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「荊妻」の例文
- 荊妻は今、仕事で家にいません。
- 荊妻は料理上手なので、外食に行きたいと思ったことがありません。
- 荊妻と話すことが楽しいので、仕事が終わるとまっすぐ家に帰ります。
- 荊妻を紹介させていただきます。
- 今度荊妻が本を出版します。機会があればぜひ読んでみてください。
それによって、自分の妻を簡単な言葉で表すと、”愚妻”という意味が出てくるんだよ。