「経師は遇い易く人師は遇い難し」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
経師は遇い易く人師は遇い難し
【読み方】
けいしはあいやすくじんしはあいがたし
【意味】
経書の解釈を教えてくれる師に出会う機会は多いが、人が歩むべき道について教える師には滅多に出会えない。
「経師は遇い易く人師は遇い難し」という言葉は、経書の知識だけを教えてくれる先生はたくさんいるが、人としての価値や道徳、人格を育ててくれるような真の先生は、なかなか出会えないという意味だよ。
そうなんや!本の知識を教えてくれる先生はゴロゴロおるけど、ほんまに心から教えて、人として成長させてくれる先生は珍しいってことやな。
学問の知識は大切やけど、人としての生き方を教えてくれる先生は金で買えへん価値があるってことやね。
【出典】
「資治通鑑」
【類義語】
・経師を得るは易く心の師を得るは難し
【スポンサーリンク】
「経師は遇い易く人師は遇い難し」の解説
カンタン!解説
「経師は遇い易く人師は遇い難し」という言葉は、本や経書の中身を教えてくれる先生にはたくさん出会えるけど、人としてどう生きるべきか、どんな考え方や態度を持つべきかといったことを教えてくれる、心の成長を助けてくれるような先生にはなかなか出会えない、っていう意味なんだよ。
「経師」とは、儒教の経典や教えを詳しく解説してくれる先生のこと。儒教は古い中国の教えで、たくさんの経書や教えがあり、それを学ぶための先生が経師なんだ。
この言葉は、ただ知識を教える先生はたくさんいるけれど、人としての大切なことや心の成長を教えてくれる先生は珍しい、ということを伝えているんだよ。知識だけじゃなく、心や人間性を育てる先生に出会えることはとても貴重な経験だよね。
「経師は遇い易く人師は遇い難し」の使い方
経師は遇い易く人師は遇い難しだね。
最近熱血先生が減って、生徒と必要以上に深くかかわらなくなったわよね。
人生を教えてくれる先生がいなくなってしまった。
働き方改革のせいなんだけどしょうがないわよね。
【スポンサーリンク】
「経師は遇い易く人師は遇い難し」の例文
- 人生を変える恩師にはなかなか出会えないものだ。経師は遇い易く人師は遇い難しだ。
- 学校でどれだけいい先生に会えるかで、その後の人生は大きく変わるが経師は遇い易く人師は遇い難しというからなかなか会うことができない。
- 早期教育が加速し、受験で点数を取る方法ばかり教えるようになり、ますます経師は遇い易く人師は遇い難しとなった。
- 核家族化や近所付き合いの希薄化で、経師は遇い易く人師は遇い難しで人の道を教えてくれる大人との出会いが無くなった。
- 経師は遇い易く人師は遇い難しとなり、日本のマナーが悪くなったようだ。