「蛍雪の功」の意味(出典・故事・類義語・英語訳)
【ことわざ】
蛍雪の功
【読み方】
けいせつのこう
【意味】
苦労して学問に励むことで、結果を出すこと。
それと同じように、「蛍雪の功」は、困難を乗り越えて努力し続けることの大切さを教えてくれるんやな。
【出典】
「晋書」
【故事】
「晋書」より。貧しくて灯火用の油が買えないため、車胤は蛍を集めた光で、孫康は窓辺の雪明かりで読書したという中国の故事から。
・苦学力行
・蛍雪の功を積む
・蛍窓雪案
・雪案蛍窓
・蛍の光、窓の雪
【英語訳】
It smells of the candle.
the fruit of diligent study
「蛍雪の功」の解説
「蛍雪の功」という言葉の由来は、昔の中国の晋の国にいた車胤と孫康という二人の物語から来ているよ。
昔、中国の晋という国に、車胤と孫康という二人の男がいたんだ。車胤はとても貧しくて、夜勉強するための明かりにするランプの油すら買えなかったよ。でも彼は、代わりに蛍を集めてその光で勉強をしたんだ。一方、同じく晋の国の孫康は、雪の明かりを使って書物を読んで勉強をしたんだよ。
そして、これら二人は、困難を乗り越えて勉強を続けたおかげで、最終的には高い地位の役人になったと言われているんだ。
だから、「蛍雪の功」は、どんなに困難な状況でも勉強を続けると、その努力が報われるということを教えてくれる言葉なんだよ。
「蛍雪の功」の使い方
「蛍雪の功」の例文
- 彼は小さいころ体が弱く、よく入院していたが、蛍雪の功を積むことで、子供の頃からの夢だった医師になり、恩返しすることができた。
- ぼくの父は家が貧乏で、新聞配達の仕事をしながら高校へいき、蛍雪の功をつんで、上場企業の社長にまでのぼりつめた。
- 彼女は、蛍雪の功を積みつつ、ピアノの練習も怠らなかったので、今では有名な科学者でありながら、ピアノのコンサートを開催するほどの腕前でもある。
- 有名なあの美術大学に入るには、絵の技術だけではなく、学問についても手抜かりなく蛍雪の功を積まなくては入ることができない。
- 両親がかつて学び、僕にも入学するよう勧めていた大学は難関だったが、蛍雪の功を積み続け、念願かない入学し、両親を喜ばせることができた。
- 友人と一緒に蛍雪の功を積み、この学校に入学して、お互い切磋琢磨し、いい意味で世の中を驚かせるような大人になろうと約束した。
たとえ大変な状況でも、勉強を頑張って続けると、その努力が最後には成功につながって、自分を報われることがあるということを教えてくれる言葉だよ。