「桀の犬尭に吠ゆ」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
桀の犬尭に吠ゆ
「桀の犬をして尭に吠えしむ」ともいう。
【読み方】けつのいぬぎょうにほゆ
【意味】
人は仕える主人に恩を受けると、主人の理非曲直に関わらず主人のためになるようなことをする。
「桀」は中国古代夏王朝の暴君。「尭」は古代中国の伝説上の帝王。理想的な君主。
「桀の犬尭に吠ゆ」という言葉は、人が特定の人から恩恵を受けると、その人のために尽くすようになる、という意味を持っているんだよ。
なるほど、つまり、「あの人にはお世話になったから、なんでもするわ!」っていう感じやな。
犬が主人のために全力で守るみたいに、人も恩義を感じたら、その人のために頑張るってことやね。恩を忘れず、お返しの気持ちが大切やな!
【出典】
「鄒陽–獄中上書自明」
【語源・由来】
暴君の桀王に飼われている犬は、主人の命があれば聖人の尭帝にも吠えるということから。
【類義語】
・跖の狗尭に吠ゆ
・蹠の狗、尭に吠ゆ
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「桀の犬尭に吠ゆ」の解説
カンタン!解説
「桀の犬尭に吠ゆ」っていうことわざは、要するに、人が特別に気に入られたり、お世話になったりすると、その人のためには何でもできるようになる、っていう意味だよ。
この言葉の背景には、昔の中国の話があって、桀王っていう悪い王様がいたんだ。その王様が飼っていた犬は、王様に命令されれば、尭帝っていうすごく良い王様にも吠えることができるっていう話から来てるんだ。
だから、このことわざは、人が誰かに感謝していると、その人のために普段しないようなこともできるようになる、っていうことを示しているんだね。「桀」はとっても悪い王様で、「尭」は理想的な良い王様を意味しているよ。
「桀の犬尭に吠ゆ」の使い方
健太くんは先輩びいきね。
先輩に一生ついて行くって誓ったんだ。
先輩が悪いことをしても桀の犬尭に吠ゆように、先輩の側につきそうね。
もちろんだよ。
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「桀の犬尭に吠ゆ」の例文
- 政治家の秘書は、桀の犬尭に吠ゆという感じの人が多い。
- 課長には恩義を感じているので、桀の犬尭に吠ゆのように課長の手足となって働きましょう。
- 桀の犬尭に吠ゆ如く忠義をつくしてきたが、最近の上司の悪行三昧にほとほと愛想が尽きそうな自分がいる。
- ダメ人間の僕を拾ってくれたことに感謝しているので、桀の犬尭に吠ゆように、会社に骨を埋める覚悟で力を尽くす。
- 彼は一度忠誠を誓ったら、桀の犬尭に吠ゆのように上司に尽くし運命を共にするつもりだ。