「挂冠」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
挂冠
【読み方】
けいかん
【意味】
官職を辞めること。辞職すること。
官職とか、ちょっと大きな仕事を持ってる人が、それを手放すって感じか。どんな理由でも、役職や職を辞める時に使う言葉なんやな。やっぱり勉強になるわ、博士。
【語源・由来】
冠を脱いで柱にかける意から。
【出典】
「後漢書」
【故事】
中国、後漢の蓬萌は、王莽が自分の子を殺したことを知り、仕えるのを嫌がり役人としてかぶっていた冠を洛陽の都の城門にかけて一族とともに遼東へ去ったという故事から。
「挂冠」の解説
「挂冠」っていう言葉はね、官職や仕事を辞めること、つまり「辞職すること」を意味しているんだよ。この言葉の中の「挂」は、物を掛ける、という意味だよ。
これの由来は、昔の中国の話からきているんだ。後漢の時代に、逢萌という人がいて、王莽という悪い人に仕えることが嫌だったんだ。だから、彼は自分の冠を解いて、都の大きな門に掛けたんだ。そして、遼東という遠いところに行ってしまった。この話が「後漢書」という本に書かれているんだよ。
だから、この逢萌の行動から、「挂冠」という言葉が生まれて、官職や仕事を辞めることを意味するようになったんだ。ちなみに、他にも「致仕」とか「かいかん」という言葉も、同じような意味で使われることがあるよ。
「挂冠」の使い方
「挂冠」の例文
- 挂冠の部長のために退職祝いのパーティーをする。
- 彼の場合、今回の挂冠は勇退であって首ではない。
- そろそろ挂冠してお店を開業しようと思う。
- 挂冠する社員にねぎらいの言葉をかける。
- 公務員のほとんどが挂冠後、民間に天下りする。