【ことわざ】
鶏群の一鶴
【読み方】
けいぐんのいっかく
【意味】
凡人な人間が大勢いる中で、ひときわすぐれたひとが混じっているというたとえ。
多くの平凡なひとたちの中で、際立ってすぐれたひとのことをいう。
【語源・由来】
「晋書(しんじょ:中国晋王朝について書かれた歴史書)・稽紹(けいしょう)伝」より。
いかに多くの鳥がいても、鶴一羽の価値には及ばないと考えられていたことから、
「きのう人混みの中で初めて稽紹を見たが、スマートで、まるで野生の鶴が鶏の群れの中にいるようであった。」と、晋の稽紹の人柄を形容して使われたことばに基ずく。
【類義語】
・鶴の鶏群に立つが如し
・掃きだめに鶴
【対義語】
・どんぐりの背くらべ
・烏合の衆
【英語訳】
・It is a jewel in a dunghill.
・A swan among ducklings.
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「鶏群の一鶴」の使い方
ともこちゃん、今日はピアノの演奏会に招待してくれてありがとう。
健太くん、退屈して途中で帰ってしまったんじゃないかと思ってたのよ・・・。
そんなことないよ。
ともこちゃんはピアノが上手なんだね、今日の演奏会ではまるで鶏群の一鶴だったよ。
ともこちゃんはピアノが上手なんだね、今日の演奏会ではまるで鶏群の一鶴だったよ。
大げさね!
でも、健太くんが最後までちゃんと聴いていてくれたなんて、とっても嬉しいわ。
でも、健太くんが最後までちゃんと聴いていてくれたなんて、とっても嬉しいわ。
「鶏群の一鶴」の例文
- 今度の舞台の主役には、彼女を選んで間違いないだろうと思う。
さっきのオーディションでも、彼女は鶏群の一鶴だったからね。 - 彼はこのチームにあって、鶏群の一鶴と言われているんだ。この大会でもっと勝ち進んでいくためには、ぼくたちが彼の足を引っ張るようなことをしていては駄目なんだ。
- いまこの会社が機能している本当の理由は、鶏群の一鶴である彼がいることに尽きるのです。
けっきょくのところ、彼のほかには誰がいたって同じことです。 - 向こうから歩いてくるのが、きのう君が話していた尊敬する先輩なんだね?
鶏群の一鶴だから、遠くから見てもすぐに分かったよ。