「恒産無きものは恒心無し」の意味(出典・類義語)

恒産無きものは恒心無し
【読み方】
こうさんなきものはこうしんなし
【意味】
安定した財産や仕事を持っていないと心も安定しない。


しっかりした生計がないと、人の心もバラバラになっちゃうんやね。それは大事なことや、注意しなあかんね。
【出典】
「孟子」
【類義語】
恒産無なければ恒心無し(こうさんなければこうしんなし)
「恒産無きものは恒心無し」の解説
「恒産無きものは恒心無し」という言葉は、安定した収入や財産がない人は、気持ちや考え方も不安定になりやすく、どんなことをしてしまうかわからない、という意味を持っているよ。
簡単に言うと、お金や仕事が安定していないと、心も不安定になってしまって、いろんなことをやってしまうリスクが高くなるんだ。
例えば、お金がなくて困っているとき、簡単にお金を手に入れるための危険な方法に手を出してしまったり、自分の価値観をないがしろにしてしまったりすることがあるかもしれない。だから、安定した生活の基盤を持つことは、人の心の安定や行動にも影響するんだね。
「恒産無きものは恒心無し」の使い方




「恒産無きものは恒心無し」の例文
- 恒産無きものは恒心無しというように、定職があれば気持ちも安定するのになぁ。
- 恒産無きものは恒心無しというけれども、私の父は、経営状況の良し悪しで機嫌が変わり、わかりやすかった。
- 恒産無きものは恒心無しというが、器が小さいものには清貧に甘んずることはとても難しいことなのである。
- 恒産無きものは恒心無しというが、お嬢様育ちの彼女は、何の憂いもなくいつも穏やかだった。
- 恒産無きものは恒心無しというが、老後の心配を抱えている人は愚痴ばかり言って、人生を無駄に過ごすことになる。
「恒産無きものは恒心無し」の文学作品などの用例
恒産のないものに恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである。今日では恒産のあるものはむしろ恒心のないものらしい。(芥川龍之介の侏儒の言葉より)
























この言葉は、経済的な安定が人の行動や思考に大きな影響を持つことを示しているよ。