「首縊りの足を引く」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
首縊りの足を引く
【読み方】
くびくくりのあしをひく
【意味】
血も涙もないひどい仕打ちをすること。
これ、人に対してええことはせんなぁ。誰かが困ってたら助けるのが当たり前やで。こういうのはやめとこうね。
【語源・由来】
首をつって死のうとする者を助けるどころか、足を引っ張って死に追いやる意から。
【類義語】
・溺れる者の足を引く
「首縊りの足を引く」の解説
「首縊りの足を引く」っていう表現はね、人がもうとても困っている状態や、一番つらい時に、さらにその人のことを悪くするような、とても酷いことをすることを指す言葉なんだよ。
たとえば、友達が試験で悪い点を取ってとても悲しんでいるときに、わざわざ「どうしてそんなに悪い点を取ったの?」っていうようなことを言うのは、この表現に当たるような行為だよ。もうその人は十分に辛いのに、さらに追い打ちをかけるようなことをするのは、やってはいけないことなんだね。
この言葉から、人が困っているときや悲しんでいるときは、さらに傷つけるようなことをしないように、気をつけたいということが学べるよ。
「首縊りの足を引く」の使い方
「首縊りの足を引く」の例文
- SNSで弱っている人に匿名で批判することは、首縊りの足を引く行為だ。
- 今支援をやめるのは、首縊りの足を引くのと同じだ。
- 何気なく言った言葉だったが、首縊りの足を引くことになってしまった。
- 困っている彼から土地を没収するのは、首縊りの足を引くようなものだ。
- 君が掌を返すと首縊りの足を引くように、彼にとどめを刺すだろう。
「首縊りの足を引く」の文学作品などの用例
所詮、君たちは、なまけもので、そうして狡猾にごまかしているだけなのである。だから、生命がけでものを書く作家の悪口を言い、それこそ、首くくりの足を引くようなことをやらかすのである。いつでもそうであるが、私を無意味に苦しめているのは、君たちだけなのである。(太宰治の如是我聞より)
困っている人をさらに困らせるような行動について言われることが多いんだ。