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【九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う】の意味と使い方や例文(出典)

九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う

「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」の意味(出典)

意味【ことわざ】
九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う

【読み方】
くひゃくくじゅうくひきのはなかけざる、まんぞくないっぴきのさるをわらう

【意味】
愚か者がごくわずかの正しい人をそしること。仲間が多いと自分たちの欠点に気がつかないこと

ことわざ博士
「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」という言葉は、たくさんの欠点を持つ者たちが、少数のきちんとした人をバカにすることを示しているんだよ。

また、仲間がたくさんいれば、自分たちの欠点や問題点に気づかないことを指摘しているんだ。

助手ねこ
あー、それはつまり、自分たちの間違いや悪い点に気づかず、他の正しい人を笑っちゃうんやな。

大勢の人が同じことをしてると、それが正しいと思い込んでしまうけど、実際は違うんやな。やっぱり、自分の行動や考え方をちゃんと見直すことが大事やね。大勢でやってるからって、それが正しいわけじゃないんやな。

【語源由来】
敵の城を攻めるには、まず外側の堀を埋める意から。

1614年大坂冬の陣で徳川家康は大阪城にいる豊臣秀頼を攻めたが落とせず、外堀を埋めることを条件に休戦した。その後家康は内堀を生めて翌年の夏の陣で大阪城を陥落した。
【出典】
古代インドの舎衛しゃえい国の大木に千匹の猿がいて帝釈天たいしゃくてんを供養していたが、一匹だけ五体満足で残りの九百九十九匹は鼻がなかった。この鼻がない猿たちが一匹の猿を鼻があると笑ったという「今昔物語こんじゃくものがたり」にある話による。

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「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」の解説

カンタン!解説
解説

「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」っていう言葉は、古い日本の話「今昔物語」からきているんだよ。この話には、天竺舎衛国に大きな木があって、その木には1000匹の猿が住んでいたんだ。でも、その中の999匹の猿は鼻が欠けていて、たった1匹だけがちゃんとした、傷一つない猿だった。面白いことに、鼻が欠けている猿たちは、自分たちの欠点に気づかず、傷のないその1匹の猿を笑っていたんだ。

この言葉から、大勢の人たちが同じ欠点や間違いを持っていると、その欠点や間違いに気づかなくなって、逆に正しいことをしている少数の人を笑うことがあるっていうことがわかるよ。大切なのは、自分の欠点や間違いをしっかりと認識して、他の人を笑う前に、自分自身をよく見つめることなんだね。少数の意見や行動も、大切にしないといけないっていうことを教えてくれる言葉だよ。

「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」の使い方

健太
この世の中は多数決で正義が決まるよね。
ともこ
九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うってやつよね。
健太
間違っていてもそれが多数派だと間違いが正しいことになるね。
ともこ
そうやって多数派の間違った意見に従って、日本は戦争に突き進んだのよね。
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「九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う」の例文

例文
  1. ガリレオは地動説を唱えたが、九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うように天動説を信じる人たちから批判された。
  2. 九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うように、数の暴力となることがある。
  3. 日本では大人数の意見が正義とされるが、九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うことになりかねないので、本当に正義か疑ってかかるべきだ。
  4. 九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うというが、日本の政治家は、悪い人間が結託し良い人間を排除しているように思える。
  5. 正義を貫くことができない、九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑うような世の中だと、その国に未来はない。

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