「目は口ほどに物を言う」の意味（出典・類義語・英語訳）
【ことわざ】
目は口ほどに物を言う
【読み方】
めはくちほどにものをいう
【意味】
目は、口で話すのと同じくらい気持ちを表す。ごまかそうとしても、目を見ればわかるということ。
目つきや、視線の向き、瞳のキラキラ具合なんかで、思ってることや感じてることが相手に伝わるんやろな。あー、でも、相手の目を見て話すのはちょっと恥ずかしいな。
【出典】
「孟子」
【類義語】
・目は心の鏡
・目は心の窓
【英語訳】
The eyes have one (or a) language everywhere.
「目は口ほどに物を言う」の解説
「目は口ほどに物を言う」っていうことわざは、たとえばね、誰かが「大丈夫だよ」と口では言っているけど、その人の目を見ると、ちょっと悲しそうだったり、困っているように見えることがあるでしょ？それがこのことわざの意味だよ。
人間の感情はね、喜び、怒り、悲しみ、楽しみといったものがあり、これらの感情は目に最もはっきりと現れるんだ。だから、人の目を見ることで、その人がどう感じているのか、本当の気持ちがわかることが多いんだよ。
そして、もうひとつ重要なことは、言葉では嘘をついてごまかすことができても、目は嘘をつくことができないということ。だから、人の目を見れば、その人が本当に何を考えていて、何を感じているのかがわかることが多いんだよ。だから、このことわざは「目は口ほどに物を言う」っていうんだね。
「目は口ほどに物を言う」の使い方
「目は口ほどに物を言う」の例文
- 課長は会議で何も発言されなかったが、目は口ほどに物を言うとか、何を考えているのか分かったな。
- あの人の目は恐ろしい、黙っていても目は口ほどに物を言う、どうしてもとりつくろうことができなくて正直に話してしいます。
- 目は口ほどに物を言うとは事実です。相手の目を見ていれば、その視線の変化で気持ちが分かります。
- 何も言わなくても、目を見れば、あなたが嘘をついていないのはわかる。目は口ほどに物を言うからね。
- 面接ではいかに良い答えをするかと考える前に、目は口ほどに物を言うということを忘れないことです。
「目は口ほどに物を言う」を深掘り
「目は口ほどに物を言う」ということわざは、人の目の動きや視線がその人の心の中を映し出しているという意味を持ちます。実際、科学的な研究でもこのことわざの真実性が裏付けられています。
まず、目の動きや視線は、人の感情や心の状態を示す非常に強力な手がかりとなっています。恐怖や驚きの時には目が見開かれ、怒りの際には目が剝けるなど、激しい感情の際にはまぶたや瞳孔も開いていることが知られています。
これらの反応は、自律神経系によってコントロールされるため、感情や心の状態を自然に反映してしまいます。
また、マイクロサッカードという目の小刻みな動きも、心の動きを示す重要な指標となります。科学技術振興機構の研究によれば、快感や不快感を感じると、マイクロサッカードが抑えられる傾向にあることが示されています。
男女間の視線行動にも違いがあり、アイコンタクトの頻度や持続時間が異なることも分かっています。特に恋愛の文脈では、好意を示す際に視線の持続時間が長くなることがオクスフォード大学やラドバウド大学の研究で明らかにされています。
夫婦間の関係性にも視線が影響を与えています。ユタ大学の研究によると、適応度の低い夫婦は発言中に相手に多くの視線を向ける傾向があり、これは敵意や監視の意があることを示しています。
一方、適応度の高い夫婦は夫が聴取中に妻に多くの視線を向けることが多い、という結果も示されています。
これらの研究から、目や視線が人の感情や意識、関係性を物語る重要なツールであることが明らかとなっています。
まさに「目は口ほどに物を言う」ということわざの通り、私たちの目は、言葉以上に多くのことを伝えているのです。
参考文献
このことわざ、科学的に立証されているんです | 堀田 秀吾
著書
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つまり、言葉だけでなく、目の表情からもたくさんの情報が伝わることを表しているんだ。