【ことわざ】
餅は餅屋
【読み方】
もちはもちや
【意味】
物事はそれぞれの専門家があるということ。
【語源・由来】
江戸時代後期の上方(京都)のいろはかるたの中で歌われています。
【類義語】
海の事は漁師に問え(うみのことはりょうしにとえ)
蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)
病は医者歌は公家(やまいはいしゃ うたはくげ)
山の事は樵に聞け(やまのことはきこりにきけ)
弓矢の道は武士が知る(ゆみやのみちはぶしがしる)
【対義語】
左官の垣根(さかんのかきね)
左官職人が垣根を造ろうと思っても専門外だから上手く行かないこと。左官=建物の壁や床などを漆喰(しっくい)などで塗り仕上げる職種のこと。
【英語訳】
There is a mystery in the meanest trade.
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「餅は餅屋」の使い方
さすが、ともちゃんの作るパンはおいしいね。
ありがとう、お母さんに習ったのよ。うちのお母さんはパン屋で働いていたことがあるから。
餅は餅屋か。お母さんの作ったパンが食べたいな。
健太君にはもうあげません。
「餅は餅屋」の例文
- 車のキズを自分で修理してみたけど、目立つので知り合いの修理屋にお願いしたら、さすが餅は餅屋だ。どこにキズがあったのか分からないほど綺麗になった。
- 無理なことはやめましょう。餅は餅屋に頼んだ方が時間もお金も節約できます。
- 餅は餅屋だね。こんなに簡単なコードでデータ検索ができるとは知らなかった。
- どのSIMカードがコストと使いやすさでベストなのか、彼なら餅は餅屋で一番良く知っているはずだ。
まとめ
餅は古代から珍重され、自分の家で作るものでしたが、江戸時代の随筆によると、元禄の頃に江戸に餅屋が登場したとか。「類字名所狂歌集」(るいじめいしょきょうかしゅう)に「花を見て葛団子(くずだんご)までもしられけり餅は餅屋のよしの山哉(やまかな)」とあること「滑稽太平記」(こっけいたいへいき)に「餅は餅やがよし、指し合いの事は此方にまかせよ」とあることなどから、ことわざになったという説があるそうです。