「左右を顧みて他を言う」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
左右を顧みて他を言う
【読み方】
さゆうをかえりみてたをいう
【意味】
都合が悪くなると話をそらしてごまかすこと。
真っ向から向き合わずに、ちょっと逃げるような感じか。問題解決の前に、ちょっと遠回りしてしまうってわけやね。
【語源・由来】
返答に困り側近と全く関係のない話をしてごまかす意から。
【出典】
「孟子」
【故事】
中国戦国時代、孟子が斉の宣王に次々問いかけ、最後に「四境の内に治まらずんば則ち如何にすべき」と言ったところ、王は返事に困り聞こえないふりをして、そばの家来と話し始めてごまかしたという故事から。
「左右を顧みて他を言う」の解説
「左右を顧みて他を言う」っていう言葉はね、ちょっと困った質問や難しい問題が来た時に、それに答えるのを避けて、全然関係ない話をして、ごまかすっていうことを表してるんだよ。
たとえばね、先生に宿題をやったか聞かれたとき、宿題をやってないけど、その場を逃れたくて「あ、昨日のテレビ、面白かったよね?」なんて話し出したりすることを想像してみて。それが「左右を顧みて他を言う」の感じなんだ。
「左右」っていうのは、ここでは自分の近くにいる人たちや、助けてくれる人たちのことを指してるんだよ。「顧みて他を言う」と言っても同じ意味だよ。
つまり、困ったときに本題から逸らして、場をごまかすような行動を取らないように、っていう教えがこの言葉には込められてるんだね。
「左右を顧みて他を言う」の使い方
「左右を顧みて他を言う」の例文
- 彼は左右を顧みて他を言い、明言を避けた。
- 答えに窮した彼は、左右を顧みて他を言うことでその場をやり過ごした。
- 返答に困ると左右を顧みて他を言うけど、正直、こっちに話を振られてもと思う。
- 左右を顧みて他を言うとはずるい。政治家ならはっきり発言するべきだ。
- 答えに詰まると、彼は目をそらし左右を顧みて他を言う。
要するに、問題を直接対処するのではなく、それを避けて別の話題に移ることを指しているのさ。