【ことわざ】
勿怪の幸い
【読み方】
もっけのさいわい
【意味】
想像も出来ないことから災いが福に転じることや、思いもしなかったような幸せが転がり込んでくるさまを表す言葉。
「勿怪」とは、思いがけないこと、または意外なこと。
【類義語】
・開いた口へ団子
・開いた口へ牡丹餅
・棚から牡丹餅
・寝ていて餅
【英語訳】
happiness that was begotten unintentionally.
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「勿怪の幸い」の使い方
こんなところで健太くんに会うなんて、勿怪の幸いだわ。よかったー。
どうしたの?ともこちゃん。うわあ、その荷物は何?
セールをやっていたから、思わずたくさん買ってしまったのよ。でも、重くて歩けなくて困っていたの。
ともこちゃんにとっては勿怪の幸いだったけど、僕にとってはアンラッキーだったなあ。
「勿怪の幸い」の例文
- 君たちがまだ、社内に残っていたなんて勿怪の幸い、この資料を至急作ってくれ。
- 家に、以前いただいた高級な紅茶があって勿怪の幸い、急なお客様に出したところ喜ばれた。
- こんなところで君と会えるなんて勿怪の幸い、このプリントをみんなに配っておいてくれたまえ。
- ちょうどいいところに職員室に来たな。勿怪の幸い、この地図を次の移動教室にもっていってくれ。
- 足を滑らせて川に落ちてしまったが、勿怪の幸い、川は浅くて、水温がぬるかった。
まとめ
「むこうから、鴨が葱を背負ってきたぞ、ラッキー!」というような意味「勿怪の幸い」。「勿怪」とは、意外なことや思いがけないことを意味する言葉だが、これは「物の怪(もののけ)」が変化してできた語と言われている。思いがけず、突然に運命が好転するわけだから、なるほど確かに、陰で怪しいもののけの力が働いていると思っても間違いではないかもしれない。