【ことわざ】
諸刃の剣
「諸刃」は「両刃」とも書く。
【意味】
両側に刃のついた剣は敵を切ろうとして振り上げると、自分自身が怪我をすることがある。そこから、相手を傷つけると同時に自分も傷つく恐れのあるたとえ。また、一方では役立つが、一方では危険な事物のたとえ。
【読み方】
もろはのつるぎ
【語源・由来】
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【類義語】
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【英語訳】
a double-edged sword
「諸刃の剣」の使い方
健太くん、なんだか、体がかゆくてたまらなそうね。
うん。空手の練習で腰を痛めてしまって、試合までに早く治したいから強い薬を処方してもらったんだ。でもそれが、諸刃の剣で副作用のかゆみが強くて、もうじっとしていられない位なんだ。
それはつらいでしょうね。腰の痛みの方は、もう平気なの。
薬のおかげで治ったけど、このかゆみも同じ位につらいんだよ。
「諸刃の剣」の例文
- 彼にしてみれば、この勇猛果敢な息子は、頼もしい片腕でもあるが、裏を返せば、いつ妙な野心に駆られて自分の寝首を掻かないとも限らない危険人物でもあり、諸刃の剣のような存在なのである。
- 写真は思い出を残すことができるので便利なものだが、インターネットが普及した今の時代では、拡散されたり、勝手に使用される恐れがあり、諸刃の剣になってしまった。
- 宗教の本質は人間の魂を救済するものであるが、いわば諸刃の剣で、独善思想のもとに悪用されないともかぎらないので、その点で、宗教は、最も危険な要素も秘めている。
- 起用を想定している俳優は、脚本のイメージにぴったり合っていたが、同時期に多くの作品に出演しており、アドリブの多さが作品にとっての諸刃の剣にもなることから、監督は起用の決断に時間がかかった。
- 強力な有機リン系の殺虫剤を使うのは諸刃の剣と言われているが、虫が死ぬ位だから、下手をすると人の神経にも影響を及ぼす。