【ことわざ】
怠け者の節句働き
「節句」=季節の変わり目にある日で、休みとされる日。
【読み方】
なまけもののせっくばたらき
【意味】
ふだん怠けている人は、ほかの人が休みの日に、かえって働かなくてはならないということ。ふだん働かない人を小ばかにしたことば。
【語源・由来】
「怠け者の節句働き」の“節句”は、日本の暦でいう1月7日(七草の節句)・3月3日(桃の節句・雛祭)・5月5日(菖蒲の節句)・7月7日(七夕)・9月7日(菊の節句)を指しており、この日は働き者だろうが皆休息を取っていることから転じてきている。
【類義語】
・横着者の節句働き
・極道の節句働き
・怠け者の宵働き
・野良の節句働き
・無精者の一時働き
【英語】
・He is an afternoon farmer.(彼は昼過ぎからの農夫)
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「怠け者の節句働き」の使い方
今日さ、最後の授業自習だったんだ。
いいな。うちの学校って自習=休み時間だから、みんな休憩しているよね。
そうなんだよ。大抵の人は休憩しているのに、いつも授業中さぼっている子がこの時だけ勉強し始めてさ。そんな時に限って、校長先生が見回りに来てその子褒められたんだよ!
なんか複雑ね。まさに怠け者の節句働きだよ。
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「怠け者の節句働き」の例文
- 普段、家では怠け者な妻が僕の実家にいる時だけ働き者になる。まさに怠け者の節句働きだ。
- 弟は、人々が働いているときは怠けていて、人々が休んでいるときに働き出し、あたかも自分は働き者のように周囲に思わせる。そんな弟を見て母は「怠け者の節句働きね。」と言った。
- 怠け者の節句働きというように、後輩は普段仕事をしないのにもかかわらず、休憩時になると仕事をするためそこしか知らない者からは働き者だと褒められている。
- 怠け者の節句働きだけはしたくない。
- 怠け者の彼女が上司からの評判が良いのは要領がいいのか、ただ単に怠け者の節句働きだけなのか謎である。