「任重くして道遠し」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
任重くして道遠し
【読み方】
にんおもくしてみちとおし
【意味】
背に負った荷物(任)は重く、道のりは遠いという意味で、重大な任務を行うことは容易ではなく、長い年月がかかることのたとえ。
これは、大きな挑戦や長期にわたる努力が必要な時によく使われる言葉やな。目の前の課題を乗り越えていくための覚悟や決意を示してる言葉やね。
【語源・由来】
孔子の弟子の曾子の言葉。徳川家康の遺訓とされる「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず」という言葉はここから出たもの。
【出典】
「論語」
「任重くして道遠し」の解説
「任重くして道遠し」という言葉は、『論語』の「泰伯」篇に由来する言葉で、負っている責任が重大であり、その達成に向けた道のりが長く困難であることを表しているんだ。この表現は、目の前にある使命や課題が厳しく、その解決や目標達成までには長い時間と多大な努力が必要であるという状況を示しているよ。
この言葉は、孔子が自らの立場や役割について語ったもので、自分が担うべき使命の重さと、それを果たすために進むべき道のりの長さを自覚している様子を表しているんだ。また、これは単に孔子個人の状況に限らず、責任ある立場にある人々が直面する普遍的な課題を象徴しているとも言えるよ。
現代でも、「任重くして道遠し」という言葉は、大きな責任を背負い、その達成が容易ではないと感じている人々に対して、その状況を表現するのに用いられることがあるね。この言葉は、困難な道のりを前にしても、責任を果たそうとする人々の覚悟や決意を励ますメッセージとしても機能するんだ。
「任重くして道遠し」の使い方
「任重くして道遠し」の例文
- 任重くして道遠し、正義を貫く道は険しく遠いものである。
- 任重くして道遠し、空手の先生のように達観した人間になるには、後何十年もかかるだろう。
- 任重くして道遠し、この研究論文を完成させる日はまだまだ遠い未来のことだと思うが、あきらめず続ける。
- 任重くして道遠し、ともこちゃんは常に現状に満足することなく、はるかかなたの何かを見据えて勉強をしている。
- 任重くして道遠し、学ぶという事は困難が付きまとうものだが、強い心で学び続けていきたい。
この表現は、重い責任とその達成に向けた長い道のりの両方を強調しているんだね。