【ことわざ】
苦虫を噛み潰したよう
【読み方】
にがむしをかみつぶしたよう
【意味】
ひどく不愉快そうな顔つきや苦りきった表情の形容した言葉。「苦虫」は実在する虫ではなく、噛んだらさぞ苦い味がするだろうと思われる想像上の虫。
【語源・由来】
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【類義語】
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【対義語】
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【英語訳】
as if having swallowed a bitter bug
「苦虫を嚙み潰したよう」の使い方

健太くん、どうしたの?苦虫を嚙み潰したような顔をして。

考え事をしながら歩いていたら、口を開けたままだったみたいで、鳥の糞が口の中に入ったんだ。不愉快だし、気持ち悪いしで苦虫を嚙み潰したような顔になっているんだよ。

それは、災難だったわね。でも、ぼんやりして車にひかれたり怪我をしなくてよかったわね。

それはそうなんだけど、苦虫を嚙み潰したような顔はしばらく戻らないと思う。
「苦虫を嚙み潰したよう」の例文
- 呼び鈴を鳴らすと、出て来たのは、彼女ではなく五十歳ぐらいの苦虫を噛み潰したような顔の男だった。
- 密航者がいると騒いだ船員がいたので、船の中を捜しまわったが何も見つからず、鉛員たちはみなホッとして、作業にもどったが船長だけは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
- 男は静かに椅子から腰を上げ、思い出したくもないあの事件について、苦虫を噛み潰したような顔で語り続ける。
- 彼が夕食の間も、苦虫を嚙み潰したような顔をして食べていたものだから、がんばって作った私も苦虫を嚙み潰したような顔になった。
- おそらく、特大の苦虫を噛み潰したような顔で酒を飲んでいたのだろう、 同じ店には顔見知りがたくさんいたが、誰も話しかけてこようとはしなかった。
- 会社で嫌なことがあり、苦虫を噛み潰したような顔で、テレビを見ていたら飼っている猫も苦虫を嚙み潰したような顔をしてテレビを見ていたので思わず笑ってしまった。