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【二卵を以て干城の将を棄つ】の意味と使い方や例文(出典・故事)

二卵を以て干城の将を棄つ

「二卵を以て干城の将を棄つ」の意味(出典・故事)

意味

【ことわざ】
二卵を以て干城の将を棄つ

【読み方】
にらんをもってかんじょうのしょうをすつ

【意味】
わずかな過失をとがめて、有用な人材を失うこと。

ことわざ博士
「二卵を以て干城の将を棄つ」という言葉は、些細な過ちに固執して、有能な人物を見逃すまたは排除することを意味しているんだよ。
助手ねこ
ほぉ、それは重要な教えやな。つまり、「小さいミスにこだわって、できる人を見逃すな」ってことやな。ちょっとした過ちに目を奪われて、その人の持つ大きな能力や価値を見落としてしまうことがあるんやな。

人を評価するときには、全体的な能力や貢献を考えることが大事やってことを教えてくれる言葉やね。

【出典】
孔叢子くぞうし

【故事】
中国の春秋時代、孔子の孫の子思(シシ)が勇士を求める衛の君主に苟変(コウヘン)という人物を推挙したところ、君主は「苟変は役人の頃に人民から卵を二個ずつ取りあげて食べたことがある」として採用しなかった。これを聞いた子思が、ささいなことにこだわって勇士を採用しないのは恥ずべきことだと君主をいさめたという故事から。

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「二卵を以て干城の将を棄つ」の解説

カンタン!解説
解説

「二卵を以て干城の将を棄つ」ということわざは、些細な過ちにこだわって優れた人物を見過ごす、あるいはその才能を活用しないことを批判するたとえ話なんだ。この表現は、中国の古典『孔叢子くぞうし』に由来する故事に基づいているんだね。

この故事では、孔子の孫の子思が衛公えいこうに仕えていて、苟変こうへんという有能な人物を将軍として推挙したんだ。しかし、衛公は苟変がかつて役人としていた時に人民から卵を二個ずつ取り立てた過ちを問題視し、彼を将軍として用いることに消極的だった。これを聞いた子思は、苟変の小さな過ちに囚われず、彼の将軍としての優れた才能を活用すべきだと衛公を説得したんだ。

「二卵を以て干城の将を棄つ」ということわざは、人の小さな過ちよりもその才能や能力の大切さを認識し、適切に評価することの重要性を教えてくれるんだ。つまり、大局的な視点で人を評価し、その才能を活用することが重要だということを示しているんだね。

「二卵を以て干城の将を棄つ」の使い方

健太
彼をスタメンから外す。なんなら退部させる。
ともこ
何で?彼は優秀な選手じゃない。
健太
先輩の僕にタメ口をたたくんだよ。
ともこ
二卵を以て干城の将を棄つのは、組織にとって良くないわよ。
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「二卵を以て干城の将を棄つ」の例文

例文
  1. 酒の席での失言でくびにするなんて、二卵を以て干城の将を棄つのは大損失だ。
  2. 社長の前を横切ったからと降格させるのは、二卵を以て干城の将を棄つような愚かな行為だ。
  3. 些細なミスで罰するのは、二卵を以て干城の将を棄つ行いです。
  4. 反省して心を入れ替えているのに、過去の行いのせいで軽く扱われるのは二卵を以て干城の将を棄つようにもったいない。彼は優秀ですよ。
  5. どうでもいいことで優秀な人材を追い出し部屋に追いやるのは、二卵を以て干城の将を棄つというやつだ。そんなことをする人間は経営者失格だ。

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