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「二兎を追う者は一兎をも得ず」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
二兎を追う者は一兎をも得ず
【読み方】
にとをおうものはいっとをもえず
【意味】
よくばって二つのことをいっぺんにやろうとして、結局両方ともできなくなること。
あんまり欲張りすぎて、いっぺんに色んなことをしようとしたら、結果的に何も達成できへんってことや。これは、一つ一つのことを確実に進めることの大切さを教えてくれる言葉やで。
【語源由来】
二羽のウサギを同時につかまえようとすると、両方に逃げられてしまい、一羽もつかまえられないことから。古代ローマで生まれたことわざ。
【類義語】
・虻蜂取らず
・一も取らず二も取らず
・花も折らず実も取らず
・欲の熊鷹股裂くる
・欲す鷹は爪落とす
・欲は身を失う
・右手に円を描き、左手に方を描く
・欲張って糞垂れる
・心は二つ身は一つ
・大欲は無欲に似たり
【対義語】
・一挙両得
・一挙両全
・一石二鳥
・一箭双雕
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の解説
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざは、同時に二つの目標を追いかけると、結局どちらも手に入らないという意味で、西洋の言葉「if you run after two hares you will catch neither」から来ているんだよ。これを直訳すると、「二羽のウサギを追いかけたら、どちらも捕まえられないよ」っていう意味になるんだ。
例えば、ある人がサッカーとバスケットボールのどちらでもプロになりたいと思って、両方の練習を頑張ってみたとしよう。でも、どちらも同時に全力で取り組むのは大変だから、結局はどちらも上手くいかないかもしれないね。そんな時に「二兎を追う者は一兎をも得ず」って言うんだ。
だから、このことわざは「一つの目標に集中しなさい」や「欲張らないでひとつずつこなしなさい」っていう意味も含んでいるんだよ。自分の目標が何であるかを明確にして、それに集中することの大切さを教えてくれるんだね。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の使い方
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の例文
- そんなに欲張ったら、二兎を追う者は一兎をも得ずで結局なにひとつ自分のものにならないよ。
- 二兎を追う者は一兎をも得ずというように、欲張って二つのことを一度にしようとすると、どちらもうまくいかないものだ。
- 仕事も頑張りたいけれど、恋愛にも積極的になりたいなんて言っていたら、二兎を追う者は一兎をも得ずでどっちも疎かになってしまった。
- 二兎を追う者は一兎をも得ずと言うように、的は片方に絞った方が良い結果が出せる。
- 部活でバスケをやってるのに、柔道の塾にも通いたいだなんて、二兎を追う者は一兎をも得ずと言うでしょう、どちらかを頑張りなさい。
- 弟は、野球とサッカーを習いたいといいだしたが、お母さんに「二兎を追う者は一兎をも得ずだから、どっちかひとつにしたら」とさとされた。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」を英語で言うと?
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
If you run after two hares you will catch neither.
- 直訳:二匹の野ウサギを追えば、どちらも捕まえられない。
- 意味:二兎を追う者は一兎も得ず。
Grasp all, lose all.
- 意味:すべてをつかもうとすれば、すべてを失う。
A man cannot whistle and drink at the same time.
- 意味:口笛を吹きながら飲み物を飲むことはできない。
Between two stools you fall to the ground.
- 直訳:2脚の椅子の間に落っこちてしまう。
- 意味:欲張るとどちらも手に入らない。