【ことわざ】
喉元過ぎれば熱さを忘れる
【読み方】
のどもとすぎればあつさをわすれる
【意味】
どんな苦痛や苦労も、それが過ぎると、その苦痛も苦労も忘れてしまうということ。また、苦しい時に助けてもらった恩や恩人を、楽になったら人は簡単に忘れてしまうという戒めの意味もある。
【語源・由来】
熱いものを飲み込んだとき、熱いのは、喉を通るときだけで、おなかに入ってしまえば熱さを忘れてしまうことから。
【類義語】
・病治りて医師忘る
・病治りて薬師忘る
・暑さ忘れて陰忘る
・雨晴れて傘を忘れる
・魚を得て筌を忘る
・難産色に懲りず
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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の使い方
わ~、やっと中間テストが終わったよ~。
少し息抜きしたいわね。
テスト終わったし、これからいっぱい遊ぶぞー!ともこちゃんもどっか遊びに行こうよ!
あらら、喉元過ぎれば熱さを忘れるって言うけど、すぐにまた期末テストがあるわよ。
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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例文
- 株で2000万円の大損をした友人だったが、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、今度こそは大儲けするぞと意気込んでFXを始めた。
- 弟はパチンコで大敗してもう二度とパチンコにはいかないといっていたが、三日後にはまたパチンコをうちにいっていた。喉元過ぎれば熱さを忘れるとはこのことだ。
- 立て続けに3人の女性に告白して、全員に振られ落ち込んでいた同僚だったが、喉元過ぎれば熱さを忘れるなのか1週間もしないうちに4人目の女性に告白していた。
- 喉元過ぎれば熱さを忘れると言うが、ビジネスでそれをやると失敗から何も学ばない「無能な人間」というレッテルを貼られてしまう。
- 喉元過ぎれば熱さを忘れるというように、つらいことや苦しいこと、受けた恩などは、苦しい時がすぎると忘れてしまうのが人の性なのかもしれない。
- 今年で80歳になるおじいちゃんが1ヵ月前に車を運転中に事故を起こしてしまった。足を怪我して痛い思いをしたのでもう二度と車は運転しないと言っていたのに、喉元過ぎれば熱さを忘れるで怪我が治ったらもう車を運転していた。
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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」を英語で言うと?
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Danger past, god forgotten.
- 直訳:危険が過ぎると神様を忘れる。
- 意味:安全になると、祈っていた神様の存在を忘れてしまう。
There are no atheists in foxholes.
- 直訳:塹壕の中に無神論者はいない。
- 意味:危機にあっては神と向き合わざるを得なくなる。
When pain is gone, it’s soon forgotten.
- 直訳:痛みがなくなったら、すぐに忘れ去る。
- 意味:辛いことも終わってしまえば、すぐに忘れ去られる。
Once through the throat, the heat of boiling soup is gone.
- 直訳:一度喉を通ってしまえば、熱さのことは忘れてしまう。
- 意味:過ぎたことは簡単に忘れてしまう。
Vows made in storms are forgotten in calms.
- 意味:嵐のとき立てた誓いは、凪になれば忘れるもの。