「才子才に倒れる」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
才子才に倒れる
【読み方】
さいしさいにたおれる
【意味】
才知あふれる者は、自分の才知を過信してかえって失敗するものだということ。
才能あるからって、あんまり飛び越えちゃあかんってことやね。大物芸人も、気を抜いたらステージで転んじゃうもんなあ。
【語源・由来】
「才子」とは、すぐれた才能を持つ人のこと。男性についていうことが多い。
【類義語】
・泳ぎ上手は川で死ぬ
・河童の川流れ
・川立ちは川で果てる
・才子才に躓く
・才知は身の仇
・策士策に溺れる
・山師山で果てる
・山立ちは山で果てる
・善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ
【英語訳】
A clever man often fails because of overconfidence in his cleverness.
「才子才に倒れる」の解説
「才子才に倒れる」という言葉は、とっても才能のある人や頭の良い人が、自分の才能や頭の良さを過信するあまり、うっかりミスをしたり、失敗することがある、っていう意味だよ。
つまり、自分がすごく得意だと思っていることでも、油断をするとミスをすることがあるから、いつも気を引き締めて、慎重に行動しないといけないという教えが込められているんだ。
例えば、テストで得意な科目だからといって勉強しないで、結果、点数が思ったより取れなかった、というような場面で使われることがあるよ。自分の得意なところに気を抜くと、予想外の失敗をすることがあるから、この言葉は、自分の才能や能力を過信しないように、という注意を促しているんだね。
「才子才に倒れる」の使い方
「才子才に倒れる」の例文
- 才能のある人は、自分に自信があるので、間違いを指摘されることを好まないから才子才に倒れることがままある。
- 小さいころからピアノの天才と言われてきたので友達とも遊ばずにピアノばかり弾いていたら、才子才に倒れるで、情感豊かに弾けなくなってしまった。
- 彼は確かに天才だが、他を見下し自己中心的なので、才子才に倒れるともいうが、チームワークを乱し負けてしまった。
- 彼は歌手として才能があり、デビューして成功したが、才子才に倒れるで、ちやほやされお酒を飲みすぎ声をつぶしてしまった。
- あの作家は才能があり発想はすごいが、推敲が嫌いなので、才子才に倒れるといわれるように、いい作品が書けない。