【ことわざ】
歳月人を待たず
【読み方】
さいげつひとをまたず
【意味】
時間は人の都合とは関係なしに刻々と過ぎていくものであり、人を待ってくれることなどないという意味。
「歳月」を「期日」の意で使うのは誤り。
【語源・由来】
陶潜「雑詩」から。「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず」に基づく。 年月は人の都合におかまいなしに、どんどん過ぎていき、待ってはくれない。だから、今という時を大切にして勉強に励めよということ。転じて、人はすぐに老いてしまうから、二度と戻らない時間をむだにすることなく、努力に励めよという戒めの意味もある。
【類義語】
・光陰に関守なし
・光陰矢の如し
・白駒の隙を過ぐるが若し
・光陰人を待たず
・一寸の光陰軽んずべからず
・烏兎匆匆/送る月日に関守なし
・今日の後に今日なし
・金烏玉兎
:歳月流るる如し
・時節流るるが如し
・少年老い易く学成り難し
・盛年重ねて来らず
・兎走烏飛
・露往霜来
【英語訳】
Time and tide wait for no man.
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「歳月人を待たず」の使い方

健太くん、歳月人を待たずっていうけれど、いつか勉強をするよって言っているとあっという間に大人になってしまうわよ。

ああ。そうなんだよね。勉強はいつかすると言いながら、あっという間に小学校が終わり今に至る。

大人になってからでも遅くはないというけれど、あれは学ぶ機会に恵まれなかったけれども意欲がある人の話よ。健太くんは恵まれているんだから、勉強を始めたほうが良いわ。

そうだね。こうやって怒られている間にも10分の歳月が無駄になったってことだからね。
「歳月人を待たず」の例文
- 歳月人を待たず、一秒も無駄にできないと思い練習に励んだが疲労骨折してしまった。
- そんなに勉強ばかりしていると、歳月人を待たず、人生を楽しむ前に、あっという間に老人になってしまうぞ。
- 毎日、テレビゲームをしているけれども歳月人を待たずよ。もう少し勉強しないと、大好きなゲームの会社にも就職できないわよ。
- 歳月人を待たずで、何を目指ざすべきか悩みすぎて、いつの間にか年老いていた。
- 歳月人を待たず、初恋の人への思いを伝えそびれたまま、あっという間に時が過ぎてしまったが、彼女は幸せにやっているだろうか。