「聖人に夢無し」の意味(出典・英語訳)
【ことわざ】
聖人に夢無し
「至人に夢無し」ともいう。
【読み方】せいじんにゆめなし
【意味】
聖人は悟りの境地にあって煩悩に煩わされることがないため、ぐっすり眠り夢は見ない。
「聖人に夢無し」という言葉は、聖人や賢者は悟りを開いているため、日常の雑念や煩わしさに影響されずに安らかに眠ることができ、夢を見ない状態にあるということを意味しているんだよ。
ああ、それでいうと、聖人や賢者は心がすっきりしてて、普通の悩み事に囚われへんから、ぐっすりと安眠できるってことやな。
雑念がないから、夢も見ずに静かに眠るってわけやね。心が清らかで落ち着いてるから、安らかな睡眠ができるんやな。
【出典】
「荘子」
【英語訳】
A quiet conscience sleeps in thunder.(心にやましいことのない者は雷が鳴っているときでも眠れる)
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「聖人に夢無し」の解説
カンタン!解説
「聖人に夢無し」という表現は、中国の古典「荘子」の「大宗師」篇に由来しているんだ。この言葉は、聖人や高い悟りを得た者は、雑念や執着から自由であるため、深い安眠を得て夢を見ないという意味を持っているんだよ。
この表現では、「聖人」とは、心が穏やかで内面が清らかな状態にある人を指していて、彼らは日常の煩わしさや欲望から解放されているとされているんだ。そのため、聖人は夜に安らかに眠り、心の動揺や悩みからくる夢を見ないとされているんだね。
「聖人に夢無し」は、心の平静や内面の澄み切った状態が、深い安眠や精神的な平和につながるという考えを表しているんだ。これは、心の平和が物理的な安息にも影響を及ぼすという古代中国の哲学的な考え方を示しているんだよ。
このことわざは、心の平穏を保つことの大切さを教えてくれているんだね。それは、日々の生活で感じるストレスや心配事を手放し、心を穏やかに保つことがどれほど重要かを示しているんだ。
「聖人に夢無し」の使い方
僕は夢を見ないんだけど、聖人に夢無しっていうんだって。僕は聖人かも。
夢を忘れているか、眠りが深いんでしょうね。
地震が起きても目が覚めないから、そうなのかも。
健太くんは忘れっぽいから、忘れている可能性もあるわよね。
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「聖人に夢無し」の例文
- 聖人に夢無しというから、夢は煩悩のあらわれだ。
- 夢でうなされることが多いのだが、聖人に夢無しらしい。修行を積んで聖人になれば楽になれるはずだ。
- 迷いがあるから夢を見て、聖人に夢無しというが、夢の世界では現実でできないことができるので、見ることができない聖人はかわいそうだ。
- 健太くんは不安を抱えているのか、悪夢で目が覚めるそうだ。聖人に夢無しだから、迷いや不安から解き放たれなければ悪夢から解放されない。
- 安眠グッズを買っても効果は期待できないが、聖人に夢無しというから悟りの境地に達すれば安眠できる。