「千鈞の弩を以て癰を潰す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
千鈞の弩を以て癰を潰す
【読み方】
せんきんのどをもってようをつぶす
【意味】
超大国が強大な力で弱小国をやぶること。
「弩」は、石弓。はじき弓。
ほぉ、そういうことか。つまり「大きな力で小さな敵をやっつける」ってことやな。千鈞の弩っていうのは、ものすごい強力な武器やけど、それを使ってちっちゃな癰を潰すようなもんやな。
これは、力があるからといって、それを無理やり使うのは良くないってことを教えてくれてるんやね。力の使い方には、常にバランスが必要やってことや。
【語源・由来】
非常に重く強い石弓ではれものをつぶす意から。
【出典】
「戦国策」
【類義語】
・強弩を以て癰疽を潰すが若し
・千鈞の重きを鳥卵の上に垂る
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「千鈞の弩を以て癰を潰す」の解説
由来を簡単に説明!
「千鈞の弩を以て癰を潰す」という表現は、超大国がその強大な力を用いて弱小国を圧倒することを意味する言葉なんだよ。「弩」とは石弓、つまりはじき弓のことで、古代の強力な射撃武器を指している。ここでの「千鈞」とは非常に重いもの、つまり大きな力を象徴しているんだ。
この表現は、非常に大きな力を持つものが、比較的小さくて弱いものを容易に打ち負かす状況を描いているんだ。例えば、軍事的または経済的な力が圧倒的に強い国が、より小さく弱い国を支配したり圧倒したりする状況をこの言葉で表現することができるよ。
このことわざは、力の不均衡とその結果として生じる圧倒的な支配や影響力を指摘しているんだね。また、非常に大きな力を持つ者が、その力を不釣り合いに小さな対象に対して使用することの不公平さや過剰さを示唆しているんだ。この言葉は、力のバランスや公正さについて考える際に参考になる教訓を含んでいるんだよ。
「千鈞の弩を以て癰を潰す」の使い方
相手は弱小校なのに一軍メンバーで行くの?
千鈞の弩を以て癰を潰すように攻めの姿勢で行くよ。
完膚なきまでに叩きのめすのね。
手加減はしないよ。一瞬で片をつけてくる。
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「千鈞の弩を以て癰を潰す」の例文
- ロシアがウクライナを攻撃するのは、まさに千鈞の弩を以て癰を潰すだ。
- 核保有国が非核三原則を守る日本を攻撃するのは、千鈞の弩を以て癰を潰すだ。
- 千鈞の弩を以て癰を潰すとは、蟻をピストルで撃ち殺すようなものだ。
- 余程うらみがあったんだろうな。千鈞の弩を以て癰を潰すとは全く容赦しないんだな。
- 零細企業相手に大企業が本気を出すなんて、千鈞の弩を以て癰を潰すごとしだ。
この言葉は、力の不均衡を示し、小さな問題に対する過剰な対応の不合理さを指摘しているんだ。