「千石万石も米五合」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
千石万石も米五合
【読み方】
せんごくまんごくもこめごごう
【意味】
どれほど裕福でも本当に必要なものには限りがあり、必要な分だけあれば十分だということ。
これは、物事の価値はどれだけ持っているかやなく、どう使うか、どう生きるかが大切なんや。
【語源・由来】
千石、万石の俸禄を取るものでも、一日に食べる米の量は五合だという意から。
【類義語】
・起きて半畳寝て一畳
・千畳にも一畳
・千畳敷に寝ても一畳
「千石万石も米五合」の解説
「千石万石も米五合」ということわざは、どれだけ高い地位や俸禄を得ている人であっても、日々の基本的な生活ニーズはそれほど大きくないということを表しているんだよ。ここでいう「千石」「万石」とは、古代中国の官位や俸禄の単位で、非常に高い地位や収入を意味しているんだね。しかし、一日に食べる米の量は五合(約750グラム)に過ぎないというのは、地位が高くても基本的な生活ニーズは誰でも同じであるということを示しているんだ。
このことわざは、人がどれだけ富や地位を得ても、日々必要とする基本的なものは変わらないということを教えているんだよ。すなわち、物質的な豊かさや地位の高さが人の基本的な生活ニーズを超えることはないという教訓なんだね。
また、「千石万石も飯一杯」ともいうように、この言葉は、人間の生活における基本的な満足や必要性は、外部の地位や富に依存しないということを示しているんだ。人間の本質的なニーズはシンプルで、それを満たすことに集中することの重要性を伝えているんだね。
「千石万石も米五合」の使い方
「千石万石も米五合」の例文
- 彼は車を10代も所有しているが、千石万石も米五合といい1台で十分だ。
- ともこちゃんは靴を100足持っていて靴専用の部屋があるくらいだが、千石万石も米五合というからそんなにいらないだろう。
- たくさん集めたコレクションが津波で流されてしまった。千石万石も米五合というように、必要最低限のものだけにしておけばこんなに失うことはなかった。
- 彼は買いだめする癖があるが、千石万石も米五合だし腐らせてしまうくらいなら必要なものだけを随時買った方がいい。
- もうたくさんもってるじゃん。千石万石も米五合というよ。君に必要なのは新しい時計ではなく欲望を抑える理性だ。
たとえば、この言葉は、どんなに豊かな人でも一日に食べられるごはんの量はそれほど多くはないという事実を示しているんだ。