「終身路を譲るも百歩を枉げず」の意味(出典)
【ことわざ】
終身路を譲るも百歩を枉げず
「終身畔を譲るも一段を失わず」ともいう。
【読み方】しゅうしんみちをゆずるもひゃっぽをまげず
【意味】
生涯を通して道を譲り続けても、そのために余計に歩いた歩数は百歩にも満たない。
常に謙虚でへりくだり人に譲り続ければ、失うところより得ることの方が多いという教え。謙譲の徳を言った言葉。
ほぉ、それはええ考え方やね。つまり、「一生懸命他人に場所を譲っても、それによって自分が損する距離はたかがしれてる。でも、そのへんを譲る気持ちがあれば、結局は自分の得にもなる」ってことやな。
謙虚さっていうのは、目に見えへんけど大きな価値があるんやね。他人に優しくすることで、結局は自分自身の人生が豊かになるってわけかいな。
【出典】
「新唐書」
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「終身路を譲るも百歩を枉げず」の解説
カンタン!解説
「終身路を譲るも百歩を枉げず」ということわざは、一生の間に人に道を譲り続けても、結局はそれほど多くの距離を歩かないということを表しているんだ。このことわざは、いつも控えめで人に道を譲るような態度をとることで、結果的には失うよりも得るものが多いと教えているんだよ。
例えば、歩いていて誰かとすれ違う時に少し道を譲るとか、人に先を譲るというのは、ちょっとした行動だけど、それによって良い関係が築かれたり、周りからの評価が上がったりするんだね。
このことわざは、謙虚な心がけがどれだけ大切か、そしてそれが長い目で見ると自分にとっても良い結果をもたらすことが多いってことを示しているんだ。だから、小さな譲り合いや思いやりが、結局は自分自身にとっても良いことにつながるんだよ。
「終身路を譲るも百歩を枉げず」の使い方
父さんはぺこぺこしてかっこ悪いな。
終身路を譲るも百歩を枉げずよ。かっこ悪くなんかないわ。
父さんは得をしていたんだね。
そうよ。誰よりも徳を積んで得をしているわ。
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「終身路を譲るも百歩を枉げず」の例文
- あおり運転をする人がいたら道を譲る。終身路を譲るも百歩を枉げずというし、事故に巻き込まれても損だ。
- 急いでいる人には道を譲り、終身路を譲るも百歩を枉げずを守る。
- みんなが終身路を譲るも百歩を枉げずと思えば争いは少なくなるだろう。
- 僕はゆっくり出世したいし、終身路を譲るも百歩を枉げずだから出世欲が強い人に道を譲る。
- 譲ると損したように思えるかもしれないが、終身路を譲るも百歩を枉げずで得るものが多い豊かな人生となる。
つまり、謙虚な心を持って常に他人を尊重することが、長い目で見れば自分自身にとっても大きな利益になると教えてくれる言葉なんだ。