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【死馬の骨を買う】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

死馬の骨を買う

「死馬の骨を買う」の意味(語源由来・出典)

意味【ことわざ】
死馬の骨を買う

【読み方】
しばのほねをかう

【意味】
とりあえず手はじめに平凡な人を優遇しておくと、それを伝え聞いた優秀な人がおのずと集まってくるということ。

ことわざ博士
「死馬の骨を買う」という表現は、見込みがないように見える人や物にも価値を見出し、大切に扱うことで、優れた人材を集めるための姿勢を示すことわざなんだよ。
助手ねこ
なるほどな、博士!つまりはね、学級の子どもでちょっと授業についていけてへん子がおっても、その子にも何かピカイチなところがあるかもしれんからって、ちゃんとチャンスをあげるってことやんな。

人を見る目があるってんは、ゴミの中から宝を見つけるようなもんやな。まぁ、ちょっと極端やけどな。誰にでも良いところはあるから、それを見つける努力をするってことが大事ってことかいな。

【語源・由来】
昔中国で、王が駿馬(しゅうめ)を買ってくることを使者に託しました。しかし、使者は名馬の骨を大金で買って戻ります。王がとがめると、「死んだ馬の骨でさえ高いお金を支払ったという噂がながれると、必ず生きた名馬を売り込みにくるでしょう。」といいます。その後、使者の答えたとおり、駿馬を売りに三人の者がやってきたとの故事から。

【出典】
戦国策

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「死馬の骨を買う」の解説

カンタン!解説
解説

「死馬の骨を買う」という話はね、すごいものを手に入れたいときに、ちょっと変なものにもお金をかけるっていうお話の例えだよ。それと、すごい人を見つけて雇いたいと思っていることを言う例え話でもあるんだ。

ずっと昔、中国に「戦国時代」という時代があってね、その時に燕(えん)っていう国があったんだ。この国はほとんど滅ぼされちゃいそうになってたんだけど、新しい王様が出てきて、「うちの国をもう一度強くしよう!」と思って、えらい人たちを探し始めたんだ。

その時に、王様の助けになろうとした郭隗っていう人が、こんな話をしたんだ。「昔、すごく速く走れる馬がほしい王様がいたの。その王様は家来にたくさんのお金を持たせて、その馬を探させたんだけど、家来は死んだ馬の骨を買ってきたんだ。王様はすごく怒ったけど、家来は『この話を聞いたら、きっとすごい生きている馬を売りに来るよ』って言ったんだ。そしたらほんとに、すごい馬が3頭も来たんだよ。今、王様もすごい人を探してるなら、私を助けてみたら?そしたらきっと、他にもえらい人たちが来るよ」と。

王様はその言葉どおりにしたら、本当にたくさんのすごい人たちが来て、燕という国はまた強くなったんだって。

この話から出た「まず隗より始めよ」という言葉も、有名なことわざになっているんだよ。これは、「何かを始めるなら、手近なところから始めよう」という意味で使われているんだ。

「死馬の骨を買う」の使い方

ともこ
うれしそうね。
健太
先生から特別研修生にならないか話があってね。
ともこ
死馬の骨を買うじゃないといいけどね。
健太
柴犬がどうしたって?
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「死馬の骨を買う」の例文

例文
  1. はじめから成功する事業はありません。死馬の骨を買うつもり、6ヶ月は将来への投資と思って頑張って下さい。
  2. 大切な顧客にこういっては大変失礼ではありますが、死馬の骨を買う顧客と本当に儲(もうけ)けされていただく顧客は別だからよく考えて対応するようにしなければなりません。
  3. 良い人材を確保したいのであれば、まずはこの会社が良い会社であることを単なる情報発信ではなくて、自社の社員が拡散するのが一番です。死馬の骨を買うともいいます。社員の処遇改善を優先しましょう。
  4. 死馬の骨を買うとは、一時的には損したように感じます。しかしながら、結果的にはしっかりと希望する物が手に入れるのですから総合すれば得だと思います。

まとめ

良い人材を得るため凡人を優遇して会社に入れる。そういう優雅な時代もあったかもしれませんが、現代社会は悠長なことをやっている時代ではありません。人口減少を向かえて人が少なくなっている日本においては、良い人材は早期に確保され優遇されます。反面、凡人は非正規社員として厳しい時代を過ごさなければなりません。





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